細川たかしやちあきなおみの歌でヒットした「矢切りの渡し」に来ています。
東京都と千葉を結ぶ江戸川を渡る船ですが、何故かペーソスを感じます。

 「♪ つれて逃げてよ ついておいでよ 夕暮れの雨が降る 矢切りの渡し
    親の心に背いてまでも 恋に生きたい二人です 

    見捨てないでね 捨てはしないよ 北風が泣いて吹く 矢切りの渡し
    噂悲しい 柴又捨てて 船に任せる さだめです  」

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 川の向こう岸には伊藤左千夫の「野菊の墓」の文学碑があります。
普段は風がさわやかで気持ちの良い河川敷ですが、この日はこの場所だけ雨に降られました。

 この渡し、この時代に料金が100円とリーズナブルです。良心的な感じがします。

 向こう岸に着くと悩んでいる心がふっと吹っ切れるそんなイメージです。

 雨が似合う渡りの船が目の前を静かに通り過ぎて行くのが印象的でした。