住宅の場合ではありませんが例えば車、トヨタ車ならトヨタ車、日産車なら日産車、ホンダ車ならホンダ車どこで買っても同じようなもの・・・ところがお店によって売り上げが違います。タクシー会社、どの車に乗っても行き先は同じ・・・でも全然違います。 1 日のタクシーの 1 台あたりの売り上げ平均 28000 円と聞きました。でも MK タクシーは 1 日 1 台 48000 円売り上げるそうです。同じサービスを提供するのでも会社によってどうしてこんなに差がつくのでしょう。

 日本一の業績をとっていた頃の話です。例えば会社に電話がかかってきます。まずスピーディに受話器をとります。出来れば一回コールで。会社の名前と自分の名前を名乗ります。「ありがとうございます。積水ハウス岡崎支店の加藤と申します。」この時の気持ちが大切です。 (  ああ、私の大切なお客さまから電話を頂いた、・・・ありがたいなあ、私はこの人から給料を頂いているんだ。 ) という気持ちで受話器を上げる事が肝心です。そういうふうに思うと明るい言葉で弾んだ感じになります。間違ってもイヤイヤ、仕方なく、なんでこの忙しいのに電話がかかってくるのという感覚で受けてはいけません。用件をお伺いして受話器は先方が置いてから置きます。この場合も感謝の言葉を申し上げて切るようにします。たまに間違い電話が入るときがあります。その場合は事前に同じような番号はチェックしていました。そして NTT ではないのですが間違えた方がかけたかった番号を教えてあげるのです。そうすると意外性も手伝って喜ばれます。間違い電話には冷たい対応で応じてしまっている企業は結構多いですね。このあたり留意するとお客さまの反応が随分違ってきます。当時の女性社員委員会 ( あすなろ会と呼んでいました。 ) でこんな事を実行すればお客さまに喜んで頂けるのでは・・・と始まった事の例です。最近どこの企業も電話を取るのが早くなりました。また、自分の名前を名乗る企業も増えつつあり好感が持てます。但し、「感謝」の気持ちが声になって出てくる会社はまだほんの少数です。考えていきたいものです。どんな方も購入予備軍です。こんなところの留意は売れ行きに関係してくるところです。

また、朝礼のやり方など工夫をすればこれも脚光を浴び商工会の方々が見学にこられる事もあります。会社内だけでなく周辺の清掃、時には社員全員での町内の掃除などやれば徐々に会社のいい噂が口コミで広がっていきます。自然体でまた喜んで実行する事が大切です。住宅の展示場もそうですが掃除を徹底すればするほど社員の展示場に対する思い入れが出てきて売れるようになります。

社員のお客さまの側に立ったちょっとした気配り、心配りで随分と社内、社外の雰囲気が変わってくるものです。案外売れている会社とそうでない会社の違いはこのような一見些細な事がポイントとなっているのではないでしょうか・・・。