年末が近づいてくるにつれて何かしらせわしないですね。
かつてと比べて随分と少なくなったものの、この月はお歳暮が届きます。
師走という語源は、普段の月には落ち着いておられるお坊さんが忙しく走り回るという事から来ているようです。

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暮れの定例で年賀状つくりを実践しています。
年賀状が多かった時は650枚ほど来ていまして大変でしたが、今は随分と減少して150枚ほどに、年賀状に費やす時間は随分と短縮してきています。
全員にコメントを書くことを実践していましたが大変でした。
最近、年と共に年賀状を書く人たちも減少してきているようです。
また郵便料金の値上げもこういった傾向に拍車をかけている感があります。
時代の流れと言えば、そうなのかもしれませんが、何か寂しくも感じます。
個人的にはお会いする事のない人であってもせめて年の初めに「年賀状」でごあいさつだけでもしておく絶好のチャンスと考えています。
少なくとも生存の確認も含めて、ちゃんとしっかり生きているという証を見せるのにはいい習慣だとも考えています。

面倒くさいという事で辞めるのはどんなものでしょう。
経費節減という事だと考えれば、85円でのあいさつは費用対効果があるはずです。
また年賀状の代わりにメールやラインという人もあると思いますが(特に若い人にその傾向が高いように思います)、敢えて「年賀状」いう形にすることにその意義があるように思えてなりません。
まあ高齢になられて年賀状書きが大変になってきたという方はやむを得ないですが。

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昨今、日本人が「やる気」を失っている、そしてその延長線上に日本の国際的な立ち位置が弱くなってきている、しいては日本の国力がなくなってきている…そういった要因の一つが、こういったところに露呈しているように思えてなりません。
何か、楽な方へ楽な方へ気持ちが転がっているような気がしてならないのです。

企業においても同じような事を感じてしまう事があります。
大変な事だから「やり甲斐」を感じるものではないのでしょうか・・・?

かつて業績の悪化した事業所を立て直すお役目を業務として任されました。
人は皆そうですが、楽を覚えてしまうと、そういった日常に慣れてしまうものです。
業績が悪化していても他人事と考えてしまう、自分自身がその責任を負うという事をしない、責任逃れが事業所に当たり前化していました。

企業であるわけですから少なくとも利益を出す事を意識したいものです。
お客様相手の「商売っ気」があって欲しいわけです。
業績が良くなれば、仕事への意欲もわくし、給料も増える、そうなれば毎日が楽しくもなるし、人生も充実していく・・・・。

停まっている事業所という列車を走らせていくには随分とエネルギーが必要でした。
大変でしたが、随分とやりがいのある事でもありました。
トップである自分自身が全身全霊を仕事に傾けました。
とにかく社員の一人一人に関心を持ち、認める事を徹底した記憶があります。
日本人はみんなが動くと自身も動こうとするものです。
「長いものに巻かれる」「多勢に無勢」なんて言葉があります。
赴任して半年が経過して、徐々にですが動く組織が育っていきました。

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嬉しかったですね。
当たり前のことですが、仕事量が増えたことで業績が向上しました。
相乗効果でプラス面の連鎖が生まれてきました。
社員さん達が活き活きしてきました。
それはそうですよね、どうせ仕事をするのだったら業績が上がる方が気持ちいいのに決まっています。

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コンプライアンスという大義名分に甘えてしまって、義務をおろそかになってしまって権利主張ばかり口にする傾向があるようにも感じます。

忙しいとか、時間がないとか言われるけれど、社内の一体感を創らないと会社は良くならないように思えてなりません。
組織になり切っていない企業のなんと多い事か・・・・残念です。

このブログでも書かせて頂いていますが、会社に行く事が楽しいと思える企業にしていきましょう。
また自分が会社にいないと会社が動かないというぐらいの存在感を持ちたいものです。

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全てはトップの責任です。
社長はじめ、組織のトップはそういった意識をしっかりと肝に銘じてほしいものです。