一般に仕事の上で話題にしない方がよいのが政治と宗教の話だと言われます。
双方の考えが合致していれば問題ないのですが、そうでない場合は困ったことが多く出てきて商談が円滑にはいかない事が起きてくることが多いようです。

今日はあえて政治の話をさせて頂きます。
先日の国政選挙では与野党が伯仲した結果が出ました。
つい最近では兵庫県知事選、まさかと思われた方もあるかと思いますが、斎藤元彦氏が知事に返り咲きを果たしました。
これはアンダードッグ効果と言われるものではないかと思います。
選挙前の予測で劣勢を伝えられた候補者が、有権者の同情や劣勢挽回の為の支持から、当初の予想以上に獲得票を伸ばしたという現象です。
(ちなみに反対語はバンドワゴン効果といい、事前にマスメディアの選挙予測報道などで優勢とされた候補者の有権者が投票しがちになる現象を言います)

またSNSの影響も大きいと考えられますね。
都知事選の石丸信二氏や、国民民主党の議員数を7から28と4倍に伸ばした戦略も、このSNS効果が大きいと言われています。

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以前から企業の営業戦略としてランチェスター戦略が挙げられます。
市場戦略においてよく企業において使われる営業の手法です。
住宅業界に在っては大手の住宅メーカーに対して、地域の工務店やビルダーが用いる戦略として有効だと言えます。
ランチェスター戦略の中では強者の戦略と弱者の戦略という形で述べられています。

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仮に強者を住宅メーカーとして、弱者を地域の工務店として考えた場合・・・
強者の戦略=総合戦、広域戦、遠隔戦、確率戦、誘導戦
大きな市場、TV・CM等のイメージ戦略、ヒト・モノ・情報の総合力
弱者の戦略=差別化戦、局地戦、接近戦、一騎打ち戦、一転集中戦
隙間(ニッチ)ライバルがいない市場、顧客とのスキンシップ

…というように分けられ考えられるでしょうか。

地域密着産業でもある地域ビルダーや工務店などの住宅業界に在ってはこのランチェスター戦略は有効だと考えられます。
例えば・・・
1、顧客としては土地なし客をターゲットとする
2、展示場にお客様の来場を促し、看板やCM等を多用、感謝祭などを実施
3、低価格で高性能な建売住宅を展開
4、各エリアごとに拠点を設ける組織体制
5、自己資本比率を高めに設定


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現実に僕自身が顧問会社となった住宅会社に対してはこういった戦略を駆使した思いがあります。
また住宅メーカーの支店長時代も意識した戦略だったことも事実です。

基本は・・・
1、自分たちの販売エリアを絞ること
2、販売エリアの情報をしっかりと認知する事
3、同業他社の戦略や販売商品を把握する事
4、エリア内の土地情報や価格の動向の検証
5、地域内の不動産業者や金融機関との協力体制の構築
6、地元に愛される住宅会社への転換・・・‥
などがあるでしょうか。

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会社としては地域を知る事に徹することが重要ですが、トップである社長は社員さんや取引業者さんとの人間関係つくりをしっかりとして、やる気のある社員さん(戦える社員さん)を創っていく事が不可欠だと思います。

このランチェスター理論、空論とならないようしっかりと現実の企業の営業活動の中で具体策として実らせたいものです。