仕事をしていていつも気になる事があります。
様々な企業に顔を出させていただいて思う事なのですが・・・。
これはもう全国的に言える事です。

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決まってこんなことを質問します。
「皆さん方の会社は組織になっていますか?それとも集団の状態ですか?」
残念ながらほとんどの会社で返ってくる答えは「まだまだ組織になり切れていません」です。

このブログでも書いたことがあるかと思いますが、日本人の仕事に対してのやる気のなさに大きな危惧を感じています。
アメリカの調査会社「ギャラップ社」のデータです。
やる気のある社員6%、やる気のない社員70%、迷惑をかけている社員24%という驚きのデータです。
最近の日本そのものが元気のない国になっているのは、そんなところが起因しているように感じられてなりません。

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例えば、個人的に「仕事」と「作業」の違いを表現すると・・・
自分から主体的(積極的・能動的)に取り組むものが仕事、それに対してやらされ感がある物は作業かな・・・と。

かつて会社員のマネージャー時代、業績の落ち込んだ事業所を任されました。
1ヵ月に契約が取れていない営業が3分の1でした。
当時、営業は毎月契約を取得することがある意味義務付けられていました。
毎月契約してほしいのに契約しない営業がこの数だけいると、契約しなくとも問題ない という雰囲気が社内にまん延していたという感覚がありました。
努力の結果、契約をする営業と、契約しない営業のパーセンテージが逆転して、契約する営業が過半数から66%あたりになってきたら、契約しなくてはという気持ちが全員の営業にしみついていったことがあります。
もちろんその後は業績向上につながりました。

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契約をするためには当然ながら努力が必要です。
努力することは人間的成長につながってきます。
僕はよく社員さんに向かって「自己実現」しよう!と言ってきました。
人は環境の動物です。
仕事に燃える環境を創れば仕事が楽しむことが出来る環境が生まれてくるものです。
素晴らしい社員さん達が育っていったように振り返ります。

最近は残業時間がほとんどなくなってはいますが、それにしても私たちは約3分の1の時間を仕事に費やすのは事実です。
であるならば、何とか意識を切り替えて楽しく仕事をやろう!という気持ちを持ったらいいのじゃないか・・・と思うわけです。
結果が出る仕事をしたいわけです。

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サラリーマン時代、当時一緒に仕事をした仲間との会話です。
「あの頃はよぉーく仕事しましたねぇ」とかえってきます。
確かに随分と多くの時間を仕事に夢中になっていました。
僕のサラリーマン人生、いろいろいろ大変だったのですが充実していたなぁと振り返ります。

会社に顔を出すのが楽しい、仕事をすることが面白い、そういう社員さん達を創っていく事こそが今の自分の使命(務め)ではないかと思う事が多々あります。

直近でもそういった事実にぶつかりました。
人は皆会社に顔を出すだけで仕事をしているという錯覚に陥ります。
顧問という自分の立場から常に申し上げる事は、社員一人ひとりに責任感を持ってもらう、できる限り経営者感覚を持ってほしい…ということです。

そのためにはマネージャーやリーダーは一人ひとりのメンバーを毎日しっかりと見つめ認めてあげる事が重要な事だと考えます。

仕事を楽しみながら悔いの無い良き人生を過ごしたいものです。