顧問先の会社で今後会社としての方向性を尋ねられました。
個人住宅専門に分譲と注文住宅の販売をしている住宅会社です。
僕としてはこの会社がまだ未経験の賃貸住宅の販売をお薦め致しました。
また、中古住宅についての販売にも関与していくように提言いたしました。
最近は空き家も事業の1つとして考えていく事をお薦めしています。

この賃貸住宅(アパート)については積水ハウスや大和ハウス工業を中心とした住宅メーカーが手掛けているのが殆どです。
他には大東建託や東建コーポレーションなども本格的に事業として取り組んでいます。
そんな中で、僕としてはアパートはもっと個性があっていいのじゃないかと考えます。
何か・・・全体に同じような建物が多いですね。

実は昨今、デザイナーズの戸建て住宅が人気で営業力がなくとも販売に至っていることが事実として存在します。
顧問として関与した住宅会社はSNSにたけていて顧客からの多くの引き合いがあるのが何よりの強みでした。
但し営業力が無くて業績に結びついていなくてそれが問題点でした。
つまりはこの会社、営業力を付ける事で格段に販売戸数が増えました。

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住宅メーカーの多くが今後の経営を考慮して多角化にかじを切っています。
リフォーム、賃貸住宅、中古住宅、空き家などが対象です。

今回はまずアパートをお薦めしました。
現役の頃、首都圏のアパート委員長を任されていたことがあります。
当時委員長としていろいろとアパート販売についての試行錯誤をしていました。
そこで感じたことはアパートが入居者の想いが反映されていないという事でした。
確かに、アパートの販売は一般住宅と比較してアパートオーナーと契約します。
完成した建物に入居しないオーナーさん目線で住まいがつくられていました。

例えば、お風呂の中にトイレが存在していました。
(これは完全に分離した所、入居者の満足度が大きく上昇しました)
下駄箱が付いていましたが、入りきれない靴が溢れていました。
(天井までの下駄箱クロ―ゼットにして収納量を増やしました)
キッチンも一般住宅と比較してお粗末なものが当たり前でした。
(対面型を導入しました)
そこでアパートプランを抜本的に改善したことで、予算的には値段が高くなりましたが、入居者からの評判は一気に上がり、入居率の改善につながりました。
オーナーさんからは入居率向上で喜ばれましたし、税金面や相続の問題点などに積極的に関わったことで信頼関係が構築出来ました。

現在もホテルに宿泊すると顧客目線になっていないホテルにたびたび遭遇します。
アパートも僕の目線から見るとまだまだ修正したい部分が多い状態です。
個人住宅でデザイナーズ住宅が顧客に支持されたように、アパートこそ若い人たちが入居していますから、デザイナーズ性を高める事が要求されます。
そこに成功するための要因があると見込んでいます。

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他にも必要用件が数多くありますが、そのあたりは僕の得意分野で企業秘密ですが・・・。(笑)