コロナの影響で人との接触に多少ともナーバスになりながら、それでも仕事は全国的な動きを取り戻しつつあります。
6月末は東京にも顔を出しましたが、2次感染の波が懸念され神経も使いました。
毎回宿泊している定宿であるホテルも随分とコロナ対策に注意を図っておられました。
バイキング方式の食事がセルフサービスの形になっていたり、多くの外国からの宿泊客が今や全くといっていいほど姿かたちがありません。
寂しい気持ちにもなりますが、しばらくは我慢ということでしょう。
いまさらながらマスクの着用、うがい、手洗いの徹底を促したいものです。

 「安全」であることは、私たちの住宅建設にあっては不可欠といって過言でありません。
お客様は幸せを求めて住まい作りをされるわけです。
その最初の基本が「安全」ということになりますね。

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 関与している会社にも、口酸っぱく「安心」や「安全」に対してお話しします。
僕自身も積水ハウスの支店長になってすぐに職人さんの落下事故が発生してショックだったことがありました。
幸いにして一命はとりとめましたが、それ以降建築現場に「安全第一」の旗を掲げ、「安全標語」を書き、「安全カレンダー」を設置しました。
おかげさまでそれ以降建築現場での事故が無くなり、魅せる現場に変化していきました。

 お客様の気持ちになって考えても、自分の住まいを作ってもらっている建設現場から事故が起きることは嫌なものです。
また経営に携わるものとしても社員さんや、関連業者さんに事故が起きることは、利益以上に重要視しなくてはならないことと意識付けする必要があります。

 住宅会社顧問となって感心したのは北海道のエコアハウスさんでした。
遠方からの顧問要請のオファーでしたので最初驚きもありましたが、素晴らしい経営者と社員さんたちの本当に気持ちの良い会社でした。
営業の業績も順調に上がっていきましたが、建築現場の充実さが素晴らしく「安全」を大切にしている思いが伝わって感動さえ覚えました。
3年間毎月顔を出させていただきましたが、工務店グランプリでも全国第1位を獲得されました。
まさに住宅会社の範となる企業としてたたえられる会社であると考えます。
こういった住宅会社が全国に広がっていくことを望みたく思います。

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 心が痛みますが、残念ながら逆のケースで事故につながっている住宅会社もあります。
悲しい限りですが、常日頃から安全の意識を一人一人が強く心に刻むことが重要ですね。
また何より増して経営者の社員教育も欠かせません。

 ハインリッヒの法則(1対29対300の法則)に表現されるように、常日頃の小さな問題点の解消から改善していきたいものです。
お客様の一生に一回の大きな幸せ創りに従事している私たちが、まず強く「安全」を意識していくこと、具体的にはヘルメットの着用から始まり、安全靴、安全帯、安全ネット・・・現場に顔を出されるお客様もまた、そういった安全面の充実に対しては信頼を持たれるに違いないと考えます。

 今一度自分たちの建築現場の「安全」を透徹した目で見つめてみたいものです。