「家はスマホで買う時代」
住宅もここまで来たかといった印象ですが、案内もいただいた関係で勉強もかねてジブンハウスの加盟募集説明会に出かけてきました。

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 なんでも2019年11月現在全国で114店舗の加盟店があるということです。
2016年度に設立された会社ですから影響力が大きいことが実証されます。
特徴として・・・
1、VR・ARを使った先進的なビジネスモデル
2、低価格帯に対応、戸建てをあきらめていた層に需要喚起
3、未経験スタッフでも対応可能なVR&見積もりシステム

 確かに住宅購入者としては、休日に住宅展示場に足を運ぶようなことはないわけで、スマートフォンである程度のイメージを固めていくということでしょう。
 
 かつて僕は住宅業界は会社で購入する人10%、商品で購入する人20%、人間(社員)で購入する人70%と雑誌でお話したことがあります(月間PHP 2017年12月号)
 時代が変化してもまだまだ住宅は人間の信頼のもとに契約・施工がなされているものと考えてきたわけです。

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 今回のジブンハウスは直接住宅購入者と接点を持つわけではありません。
そのあたりは、あくまで加盟された工務店さんにゆだねる形ですね。
ですから施工に関するトラブルやクレーム、問題点が発生しても加盟店がすべて対応する形になるようです。
 
 僕としては購入者であるお客様と施工する工務店との間の信頼関係がしっかりしているものであれば、それはそれで面白いのではという印象を受けました。
 ただし個人的に人と人、住宅購入者と建築業者のコミュニケーションが徐々に薄くなってきているのではという気持ちも持ってしまいます。

 ドライでクールな人間関係に対して、どうしても心の底から情熱を燃やして住宅業界に携わってきたという思いからすると残念な感想も持ってしまいます。
 実際に工事にかかわる工務店さんにあってはお客様との信頼関係には十分な配慮をお願いしたいと期待してやみません。
 
 とはいうものの、幼いころからゲームやパソコンに親しみを感じてきた20代~30代あたりの世代にとっては面白い提案の手法だといってもいいかもしれません。

 ジブンハウスの今後の展開を興味をもって見守っていきたく思います。