僕の仕事は住宅会社顧問です。
自分の関与している会社を独立してからというもの数多く業績向上させてきました。
社員さんたちの頑張りのおかげもあってその数は90%を超えます。
ただしそういった時にぶつかる問題がいつもありました。
 人間は変化することを怖がります。
変化しないことが一番その人にとって楽なのですね。
ただし関与した住宅会社を右肩上がりの会社にしていこうとすれば当然今までと違った方向性が求められます。
 そうなると多少とも関与先の社員さんとぶつかることに遭遇することがあります。

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 気の利いた社長さんは社員さんの前でこうお話しされます。
「加藤さんの言うことを素直に受け入れるように・・・」と。
従順性はとても大切なことですね。
伸び悩んでいる会社の多くを業績回復してきた僕にとってこういった社長の一言はとても貴重でありがたいものです。

 さて某住宅会社で驚きの事実です。
住宅会社にとって1枚の新規の顧客名簿を取得するのにかかる費用は全国平均7万円から10万円といわれます。
ところがです。
営業の管理しているはずの顧客管理名簿が全くというほど手付かず状態なのです。
かつて新規の顧客名簿が会社から頂くことがなく、先輩の捨てた名簿をコツコツコツコツと巡回して時間をかけてお客様から信頼を頂いて契約まで高めていった僕としては、そういった現実を直視すると大いなる無駄遣いをしているように見えてついつい寂しい思いになることがあります。

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 ローコスト住宅や人気のデザイナー住宅などごく一部の営業力をあまり駆使しなくてもよい住宅も存在するでしょうが、通常はしっかりと顧客に近づいて信頼関係を構築して受注に結び付けることが住宅営業の本来の姿なのではと思っています。
 住宅営業の仕事はお客様を育てること、お客様の決断に対して背中をしっかと押して差し上げること、ああこの人に担当してもらって本当に良かったとお客様に思っていただくことの幸せが住宅営業という仕事のやりがいを作っていたと振り返ります。

 その喜びを全身に感じることのために地道な顧客との付き合いを継続していたように思います。栽培型や農耕型といわれた営業も狩猟型営業や提案型営業に負けず劣らず必要なことであるように感じています。