僕の顔にはいまだにくっきりと眉間のしわが刻まれています。
住宅営業として積水ハウスに入社して18年間の間営業活動に日夜奮闘しておりました。
当時の上司から日常よく言われていたのは「おい加藤君!君は何でいつもにこにこしているんだ」「ハイ、営業ですから・・・」なんて時代が実はあったのです。

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 ところが18年経って急きょ岡崎支店の責任者を任されました。
69名の社員を部下に持つ大変な立場です。
社員さんのみならず関連業者さんたちの生活も自分の背中に背負っているという自負がありました。
赴任直後それまで業績を支えていたアパート販売が一気に需要減少し業績悪化、大変な状況でした。
社員さんたちは経費削減でモチベーションは低下、営業本部長からは近距離にもかかわらず単身赴任をするようにと指示もありました。
コンプライアンスの時代の今と違って夜討ち朝駆け全盛の時代です。
毎日深夜までの仕事漬けの日々でした。

 経営とは何か・・・・?
社員さんを叱る勇気の重要さも感じました。
当時の社員さんから今も言われるのが「怖かったですねぇ」の言葉です。
知らず知らずのうちに出来上がったのが眉間のしわというわけです。

 ですから今も第一印象には留意しています。
できるだけ怖そうに見えないように笑顔を作って応対するように意識しています。

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 第一印象は大切ですね。
第一印象の良い悪いだけで随分と差がついてしまいます。
アメリカの心理学者アルバート=メラビアンが1971年に第一印象の法則を発表しました。

 5月は初めてお会いする企業経営者が4名、お互いですが第一印象比べにもなります。
55%の見た目(外見・態度・表情)38%の声のトーン、挨拶、会話の内容はたったの7%ということで、人は皆視覚や聴覚には勝てないんですね。

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 厳しい顔で、業績向上は大丈夫だったのですか?という質問を受けるのですが、当時の社員さんがこう答えてくれます。
厳しい上司でしたが、ちゃんとフォローしたという事です。
もちろん業績アップ、全国1位の支店が構築されました。
優しさと厳しさは同居するもの、愛情を持っての厳しさは大切ですね。