突然に驚きの人事発表がありました。
積水ハウスの会長、社長交代劇です。
何と52歳の若い新社長の誕生です。

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 現会長の和田勇氏が相談役に、現社長の阿部俊則氏が会長に、そして新社長に一番若い取締役の仲井嘉浩氏が抜擢されました。
 大阪市内で記者会見した仲井社長は中高級住宅を中心とした路線を引き継ぎ、デジタル、IOT(モノのインターネット化)など他社との技術提携もオープンに実行していく考えを述べました。

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 仲井嘉浩氏=京都大学卒、昭和63年積水ハウス入社、経営企画部長、執行役員から取締役常務執行役員。京都府出身。

 和田勇氏はかつて僕の上司でした。
強い指導力で、他社に負けない営業部隊を構築し、大和ハウス工業と共に日本の住宅業界をけん引してこられました。
その和田体制が終焉を告げ、一つの時代が終わり、新たな時代が始まろうとしている感もします。
 今回の人事は住宅業界のこれからを占うリトマス試験紙の役割をも表しているように思われます。
 また変化せねばならない住宅業界の現実が今回の人事に露呈されてるように思います。

 今回の人事の背景には急速な市場環境の変化があるといえます。
今後の国内市場は少子高齢化に伴い、住宅着工件数の減少が予想されます。
 仲井社長はインターネットで家電をつなぐスマートハウスなどで、他社ととの技術提携に意欲を見せています。
 若さとスピード感で次世代の住宅づくりにに手腕を発揮することが期待されています。

 積水ハウスの明日に光あれと祈らずにおられません。