すごい!
40秒57が37秒60になった。
オリンピック陸上400メートル日本チームのシーズンベスト合計とリオオリンピック決勝タイムの比較だ。

 スタートには絶対の自信を持つ山県亮太が好ダッシュした。
飯塚翔太へのバトン渡しはどうかと思ったが無事クリア・・・リレーの数多くの経験が自信の走りになって桐生祥秀へ、コーナーをかける能力の高さが世界を圧倒して・・・信じがたい事実がそこに展開され・・・思わず目を疑ってしまう・・・・1位でケンブリッジ飛鳥にバトンが渡された・・・さすがに短距離王者ウサイン・ボルトに追いつき、追い越されはしたが銀のメダルを勝ち取った。

 この日この瞬間、4人はリオの舞台でカモシカとなった。

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 素晴らしい!
 個人一人一人の力では世界に勝てなくてもチームが一つになれば勝てる。
もちろんバトンをリレーする技術だけでなく駆け抜ける力も劣っていないが・・・。
 かつてアンダーパスを日本が導入したのが2001年、北京五輪では38秒15で銅メダルを獲得し「世界一のバトンパス」の座を得た。
 だがその自信は14年のアジア大会で見事に打ち砕かれる。
中国に37秒台を出されアジア記録を奪われた。
そして改良したバトンパス、アンダーパスを更に高めたことで「机上の空論」37秒65を現実化し、さらにそれを超えて見せた。
 
 まさに「個」の走りだけでなく「チーム」として躍動した。

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 感動をありがとう!!
 今回のオリンピックで史上最高の41個もメダル獲得、数多くの感動で血が騒いだが、この400リレーの銀メダルが自分の中では最高のモチベーションアップにつながった。

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 出来ないと思っていたことが出来るに変わっていくことを知った。
諦めていたことが挑戦していくことで打破できるという事を再認識した。
チームプレイには個人プレイとは異なる何かがある。
みんなが心ひとつになって固まればそこには何か強いエネルギーが出てくる。
高い目標値でも達成が可能になっていく。

 夢の実現、「金」の上をいく最高の銀メダル。
陸上400メートルリレー日本チームが教えてくれた。