2021年 05月の記事

May 2021
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
以前お世話になった出版社の社員さんと久々にお会いしました。
わざわざ東京から名古屋まで出かけてくださいました。
改めて名刺を頂くと現在は編集長になっておられました。
最初にお会いしたのは僕が積水ハウスの岡崎支店長に赴任した時でしたからもう27年程のお付き合いになります。
いつも気持ちの良い方でいろいろな提案もしてくださいました。
定期的に顔を出してくださり良き理解者の一人でもありました。
 今回は出版のお手伝いをしてほしいというお話でした。

ありがたいですね、帰り際に本を頂きました。
いろいろといい話が書かれてありましたが少し紹介してみたいと思います。

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『全員が主役』というお話です。
「ある設計担当者は、お客様に間取りを説明するための図面に、適宜コメントを記入するようにしています。
三畳のクロ―クにはたくさんのものが収納できます。
おばあさまが主に使われるトイレのドアは安全な引き戸にしました。
・・・といった書き込みがあるので、実際に暮らした時の感覚をイメージしやすくお客様に好評です。

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 またある工事担当者は、着工前にお客様と面談する際、資金に関することは営業担当者に、その他の疑問やお困りごとは、私にご連絡いただければ結構ですと必ず伝えるようにしています。
お客様はその一言で安心できますし、実際とても頼りにされています。
このようにどんな仕事を担当するにしても、自分の専門分野に関しては自分が責任者である、いわば主役であるという意識を持つことが大切です。そこから責任感が生まれ、また誇りもわいてくることでしょう。

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 メーカーによっては、一人一人の職人さんに誇りと責任感を持ってもらえるようにと、現場に設置した掲示板に、その日に作業をする人の顔写真を張り出すところがあります。   
私が壁を塗りました、私がクロスを貼りました、ということがお客様に伝われば、自身も誇らしく思えるでしょうしその家への愛着も湧いてきます。
家づくりに携わる人たち全員が、主役になり喜び、自負心、責任感を持って働けば、必ずいい仕事ができるはずです。」

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 常々僕も「全員営業」というスローガンで仕事をしてきました。
この話にも共通することがあって紹介させていただきました。
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 新入社員さんたちとの研修会、今日は販売エリアを熟知しようという話をしました。
今年の新入社員さんたちは皆本社の近くが出身地という訳ではありません。
この会社も以前から随分と売り上げも増えて大きくなりました。
ネームバリューも出てきて他府県からのこの住宅会社への就職希望も出てきました。
企業イメージも徐々に向上してきたことも影響しているでしょう。
新人さんたちにとっては、これから仕事として取り組む販売エリアをどのくらい熟知しているかはとても重要です。

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 地域密着産業である私たちの業界にとって、自分たちの仕事エリアを知ることは不可欠といってよいでしょう。
ところが住宅営業のエリア理解度が驚くほどに低いと感じることがあります。
これには残念な気がしてなりません。
展示場へ来店されるお客様の多くが土地のないお客様です。
全国平均で7割近いといってよいでしょう。
予算に応じて土地の大きさや場所を決めるわけですが実際上住宅営業が大きく関与することが多いものです。

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 だからこそ住宅営業は自分たちの販売エリアをしっかりと語れる人でありたいものです。
 例えば最寄りの交通機関、病院、市役所、学校、警察署、消防署、プールや公園、各種娯楽施設、スーパー、コンビニエンスストア情報など・・・。
もっと言えば災害への配慮、避難場所、ゴミ出し規定、市民税、児童手当額、グルメ情報なども知っておいて損はありませんね。

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 視点を変えて街の歴史、土壌、風土、出身著名人、主たる企業、主要幹線、人口推移、世帯数なども・・・。
他にもお客様の関心事となり地域情報はまだまだたくさん存在します。
グルメなお客様のために・・・おしゃれな美容院も・・・。
将来のエリアの地域情報も知っておくべき情報として挙げておきたいものです。
お客様にとって営業からの土地のおすすめは、自分がこのエリアに住んでいるという感覚でお客様の生活を考えたものであってほしいはずです。

 お客様の身になって親切で丁寧な対応こそが信頼を勝ち取る手法です。
販売エリアを知れば知るほどに、街の魅力が語れるようになるものです。
そしてその街が少しずつ好きになってきます。
お勧めする街の魅力がお客様に理解されたとき、お客様も皆さんがお勧めの街を故郷にしたいと思うに違いありません。

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 新入社員さんたちが入社して1か月、研修先のこの住宅会社ではどこの会社よりもスピーディに契約に至る社員さんが出てきました。(素晴らしい!)
「おめでとうございます!!」
 仕事はまだ始まったばかりですが、これからの社会人人生への良きスタートができました。
いい意味でほかの新入社員さんたちにも刺激的であった様子です。
相乗効果が生まれることを祈ってまた次回の研修を楽しみにしたく思います。

カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 2020年度の住宅着工戸数は前年度比8.1%減となる81万2164戸でした。
もともと消費税増税が響いて低迷していたところに新型コロナウィルス感染症拡大で大きな打撃を受けたのが原因といってもいいと思います。

 順調に業績を推移していた僕の顧問会社の一つもここへきて停滞状況に陥りました。
そんな中で顧問会社の社長から何か打開策はないものですかとの依頼を受けました。
「考えてみましょう・・・」とお答えして自分が出した答えはというと、今までの会社の財産ともいえるすでに持ち家として居住してらっしゃるオーナーさんへの接触活動の強化でした。

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 私たちは、どれだけの顧客に支えられてきたのでしょう。
自分たちの会社を大きくしてくださったのはオーナー様たちのおかげと考えていいと思います。
 今までオーナーさんの重要性を多くの住宅企業様に対し口酸っぱく申し上げて来ました。
 担当営業が退社したという理由で、オーナー宅へ行きづらいという声もありました。
だったら そのエリア担当の新入社員さんに顔を出してもらえればよいでしょう。
 オーナーさん宅へ顔を出すと、クレームを言われるのではないかという危惧感を持っている営業さんもいます。
そうでしょうか・・・? そんなことはありません。
 自分の経験から言うと訪問したオーナーさんは意外に温かく迎えてくださった感が強く残っています。
 かつて研修担当した大手メーカーの現場見学会に今までとはターゲットを変えてオーナーさんをご招待したら本当にたくさんのオーナーさんが見学会に来場されて会場が随分と盛り上がったことがありました。
 また来場されたオーナーさんから3か月間で100件以上の見込みあるお客様のご紹介が出てきた事実があります。
 結果として受注の新記録に結び付きました。

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 私たちは今まで以上にオーナー様たちとの接点を持つ必要があるように感じています。
自動車業界のレクサスがオーナールームを持っているように、住宅会社の一部をオーナーに開放して気軽に来場いただくことなどもお勧めしたいことです。
 またオーナー様参加のイベントも実行してみることもお勧めです。
何よりもオーナー様たちはたくさんの情報を持っておられるものです。
リフォームや買い替えの重要ターゲットであることも事実で、新規の名簿が入ってこないと嘆いているよりも、ここから数多くの新しい見込みの情報が手に入ることもあります。

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 新規開拓で、新顧客を模索するのも勿論結構なことですが、私たちのもっと身近に今までお世話になったオーナー様の存在を忘れないようにしたいものです。
 コロナ禍の今こそ感染対策をしっかりとしたうえでオーナー様関与を強化していくことこそが受注や売り上げに大きく貢献していくのではないでしょうか。
 住宅業界全体に対しても「信頼獲得」そして「安心・安全」の企業としての評判を頂くためにもオーナー様への積極的行動をお勧めいたします。

カテゴリー:一般の記事
author: Masahiko Kato
 コロナ禍ということもあって、ゴールデンウィークは観光地に出掛けることを避け、友人と比較的近所の「知る人ぞ知る」穴場スポット巡りに出掛けました。
 まずは岐阜県中津川市にある「苗木城」、お城といっても天守閣は存在せず、石垣や大矢倉跡などの門跡・堀が残っている状態のものです。
 驚いたのは普段はほとんど人のいない場所なのに、この日に限っては戦国武将の鎧に身を包んだ面々の方々が場を盛り上げており、訪れた人たちのモチベーションを挙げてくれていました。
 
 この「苗木城」天空の城ともまた人によっては日本のマチュピチュとも呼ぶ人もいて、
確かに城好きの人にはたまらない魅力を持っています。
個人的にこの地に顔を出すのは2度目でしたが、随分と最近では人気も出てきたようです。
おそらく戦国時代にはこんな城もあったのだと驚かれる人も多いことでしょう、一見の価値ありのユニークなお城です。

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 近所の歌舞伎の小屋にも顔を出しました。
実は、現在日本では200余りの団体が保存活動をしている状態ですが、そのうち32団体が岐阜県に現存します。
歌舞伎の専用劇場も9座存在し、岐阜の地がかつて地歌舞伎に熱狂していた史実を物語ってもいます。
この日は加子母明治座を訪れることができました。
何でもミステリーツアーで秘密の場所になってもいるようです。
明治28年に竣工したこの明治座、ここは来場客も少なくガイドの方が親切・丁寧に小屋の中を案内してくださいました。
回り舞台、花道、楽屋、舞台裏、1,2階の客席(桟敷)・・・魅力がいっぱいです。
役者が見得を切り、客席から「日本一!」の声がかかって、役者の熱が高まり、多くのおひねりが役者の足元に飛び交う…そんな光景が目に浮かぶようです。

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 この小屋では中村勘九郎さんや中村七之助さんも特別公演をしており、多くの著名人も顔を出していて、壁に落書きとも思われるようなサインの数々があります。
 目についたものは建築家の隈研吾氏、また音楽家坂本龍一氏のものでした。
岐阜県内には他にも8か所の芝居小屋がありまた機会を作って是非見学してみたく思います。

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 もう一つ、昨年10月に完成した関ケ原の古戦場記念館を訪れました。
意外に地元関ケ原の詳細の史実を把握していなくて勉強にもなりました。
密を避けての穴場巡りは充実した内容で締めくくることができたように思います。
いつまでも何事にも好奇心を失わないよう生きていきたいものです。
また元気で動ける健康体でありたいものです。

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カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 顧問会社では最近継続して管理職のチームつくりの勉強会を行っています。
チームの業績を上げようとするために必要なことのポイントを理解してもらおうとお話ししています。

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 人は皆認められたいが故に生きているのに違いありません。
企業の研修の席で「あなたのここが素晴らしい認定書」作成と称して社員さん同士で相手の良いところを書き出してもらったりします。
 「10か所書いてください」といっても5個がやっとの場合もあります。
これを実行すると多くの場合にその場が盛り上がってきたりもします。
研修が楽しくなる瞬間です。
(その会社の雰囲気が良いかどうかで温度差がありますが…)
 研修会場が笑顔で溢れたりもします。
皆さんの職場でもぜひ実行してみたらいかがでしょう。

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 意外と思われるでしょうが、マネージャーの多くは自分がメンバーからどのように思われているかを理解していません。
 サラリーマン時代、忌憚なく支店長の僕についての長所と短所を無記名で書き出してもらったことがありました。
「まさか!」「嘘だろ!」と思うことまでが書いてあって随分と自分発見に役立ちもしました。

 人は皆多面体にできています。
見る人によって視点が違い、実に様々な意見や見識があるという事に気づきもしました。
 
 ところで皆さんはいつ自分の身近なメンバーを誉めましたか?
どれだけ多くのメンバーがもっとマネージャーや同僚から認められたいと、常日頃から感じているかを研修から知ることが多いものです。

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 「部下を称える認定書」や「あなたのここが素晴らしい認定書」で「ああ自分はこういう点が評価されている」そう感じることが、仕事へのモチベーションにつながるということを少なくとも僕は実感しています。
 もっと気持ちよく、もっと楽しく仕事に従事することは可能だし、業績アップへの近道でもあるように思えてなりません。