2021年 03月の記事

March 2021
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 サラリーマン時代、僕は人一倍厳しい上司だったような気がします。
ですが、当時の社員さんたちが今も評価してくださるのは最終的には彼らの責任は自分が被ったこと、積極的な失敗や努力しても実らなかった結果には目をつぶったことなどがあるような感がします。
 厳しさと優しさは同居するものと考えていました。
その双方を持って毎日の仕事に臨むことで業績向上ができたと振り返ります。

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 時は流れ状況は変化しています。
厳しいだけでは社員さんたちは動きません。
メンバーの感情をしっかりと受け止め、一人一人の存在を認めて気持ち良く仕事に向かわせる姿勢がとても重要になっている時代ではないかと思います。

 人は言葉に反応します。
リーダーの一言がメンバーたちのやる気アップの原動力となるものです。
言葉の使い方ひとつでメンバーの動きが違ってくるから不思議なものです。

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 メンバーに対する指示の手法も考えたいものです。
「最近悩んでいます」→「悩みがあるのは成長のしるしだよ」
「失敗してしまいました」→「学習したね、成功に近づいた証拠だよ」
「今月は最悪でした」→「来月こそ結果が出るよ・・・がんばれ!」
「あと3日しかありません」→「まだ3日もあるじゃないか、諦めないで行こう
「これはできません」→「こうすれば可能じゃないか」
「もう疲れでいっぱいです→「本当によく頑張ったね」…というように。

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 「〇〇するな!」という禁止形でなく「○○しよう!」という奨励形でのアドバイス、社員さんたちをねぎらい、具体的にやり方を示し、激励で終える指示が望ましいと考えます。

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 人は皆、感情で動くものです。
メンバーに対して悪意や怒りといった感情をもっていないことを確認させ、期待感をもって心のスイッチを押してあげてほしいものです。
しっかりとメンバーの目を見て。
時には、しっかりと手を取り合って・・・。
カテゴリー:一般の記事
author: Masahiko Kato
 緊急事態宣言が解除になりました。
「ホッ」としていいのか・・・どうか、つい錯綜してしまいますが、いずれにしても自分でしっかりと自分の身体を守ることは大切ですね。

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 コロナ化で減少気味だった仕事が、少しずつここへきてオファーが増えてきています。
(ありがたいことです)
確かに講演やセミナーはすっかりと依頼が減りました。
 僕の仕事のほとんどは『住宅会社顧問』で検索していただくとお判りのように、主に住宅関連企業に対しての顧問活動があげられます。
 それにしても出張自体は随分と形を変えざるを得ませんでした。
逆に不慣れであったオンラインは少しできるようになりましたが・・・。

 この1年近く仕事時間の減少と共に、自分時間が増え、自分を見つめること、つまりは健康管理や家庭でのあり方、これからの人生をどう生きるかなど考える契機にもなったように思います。

 さて本業の話ですが、関与している企業様の中の2社において後継者問題も現存します。
確かに、双方ともに現社長が素晴らしい存在であり、業績もこの数年進捗しているのは事実なのですが、だからこそ次が難しいと見えます。

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 巷間よく「懐が深い」ということを耳にします。
現実に経営者である社長には「懐の深さ」が要求されるのも事実です。
「懐が深い」とはどういうことでしょうか。
「懐」とは和服と胸に生まれる空間を指します。
かつては和服と胸の間に財布を入れていたので懐は所持金や内心などの気持ちを表し、幅広い意味でつかわれるようになったようです。

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 一般に「懐が深い」という言葉は心が広くて包容力を持っている事を言います。
「懐の深い」人の特徴はどういう人でしょうか・・・?
感謝や謝罪がちゃんと従順にできる人。
つまりは偉ぶることなく、どんな人にも分け隔てなく対応できる人でしょうか。
ライバル心を持つこともなく、妬みや嫉みも持たなく、相手の素晴らしい長所や才能を認める人。
人に対して公平で人助けが進んでできる人。
自分だけでなく、他人や周囲を鑑みて考えることのできる人。
必要に応じて相手を立て周囲との人間関係を良好に保てる人。

 心の余裕や包容力という意味では僕なんかはまだまだですが、これから会社を背負っていこうとする次の経営者の方には「懐の深さ」を意識して頂きたいなと期待もします。

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 人は期待されると、その期待に応えようとする力を持っています。
役職が上がると、今まで以上の人間性ができてくるといっても過言でありません。
次の経営者を目指そうとする人にはぜひ、「懐の深さ」を身に着けてほしいものです。

 
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 今年もつい先日(3月13日・14日)積水ハウスは全国一斉に『住まいの参観日』を開催いたしました。
 このブログでも過去何回かご紹介したことがありますが、僕にとっては大変懐かしい、また思い出がいっぱい詰まった、また感動に値するイベントでもあります。

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 1989年9月、全国の積水ハウスで第1回の『住まいの参観日』が開催されました。
が、実際はその前から東海3県(愛知・岐阜・三重)では『住まいの参観日』を実施していました。
 その『住まいの参観日』を企画・立案したのが僕を含め7名の当時中部第一営業本部販売促進委員会のメンバーでした。
 毎日仕事に終始した中で、当時の営業本部長から「君らで何か面白いこと考えろ・・・」と声をかけられ、それならといって住宅を建設していただいたお客様のご自宅をお借りして、数多くの展示場ではない実際の住まいを見てもらおうと考えた行事が『住まいの参観日』でした。
大当たりでした。
沢山のお客様が来場してくださいました。
中には入り切れないほどのお客様であふれかえった会場もありました。
住まいをお貸し頂いたオーナー様には感謝、感謝です。

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 積水ハウスは当時勢いのある企業でした。
特に営業力では他社に負けていませんでした。
とにかく量を数多くこなしました。
そしてその中から質が出来ていったように記憶しています。
仕事、仕事の毎日でしたが、自由闊達な雰囲気があって働き甲斐のある企業でした。

 そして、通常現場見学会という形で1件の家を見てもらうパターンでなく、積水ハウスならではのスケールメリットを生かした数多くの住まいを2日間で見てもらおうというこのイベントは我々の熱意が通じたのか、結果として好業績につながり、東海地区のみならず全国イベントとして開催することになったのです。

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 …ですから全国イベントになって32年、我々の企画からは34年ほどの月日が経過したことになります。
 名古屋西営業所の販売促進委員であった僕は春日井店の店長でもあり、率先垂範で住宅営業で販売にも注力していました。
 とにもかくにも多忙な毎日でした。
 それでも、当時販売促進委員に任命されることは名誉なことでした。
 様々な社内の営業行事を考え、積水ハウスという会社を更に業績向上させるための原動力となってほしいという期待を背負っていました。

 そんな中から生まれてきた行事が『住まいの参観日』です。
自分で言うのもおこがましいですが「参観日」という言葉を使ったのは良かったですね。
皆さん、かつての幼かった時代の「参観日」には思い出があるようです。

 この『住まいの参観日』は積水ハウスで住宅を建てられた方々の協力があってこそ開催できる行事でもあります。
 住まいを提供してくださるオーナー様が、「積水ハウスって素敵ですよ!」と応援してくださるイベントでもあると僕は考えていました。

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 人と人との結びつきで新しいお客様が増えていく・・・そんなことを可能にする、そんな一大イベントが『住まいの参観日』であってほしいと、少なからず思い願っている僕でもあります。
 いつまで継続していく行事かどうかはわかりません。
自分たちが作った『住まいの参観日』、住宅営業の素晴らしさを感じてもらえるものであってほしいなとも思うこの頃です。



 
カテゴリー:一般の記事
author: Masahiko Kato
 あの日から早いものですが10年が経過しました。
歴史的な大変な惨事でした。
地震の後、当時の顧問先の埼玉の会社が仙台で仕事を始めることになり、その顧問会社の社長と一緒に石巻を視察しました。

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 阪神・淡路の地震とはまた違って津波の関連の影響の大きさを感じました。
鼻を突く異臭や横転した車や墓石、目を疑う光景に仰天もしました。
多くの方々が犠牲になられたことに対して合掌し、黙祷をいたしました。
 当時のこのブログには、住宅の耐震基準の見直しの必要性がうたってあります。
住宅会社はもっと社会的責任をもって住宅を供給していくことが重要と書きました。

 現在の住宅会社の躯体に対しての性能の変化を見てみると・・・・・
積水ハウス 戸建て住宅における「シーカス」、ネットゼロエネルギー住宅(ZEH)のグリーンファースト・ゼロを軸に展開。
大和ハウス工業 エネルギー吸収型耐力壁「D-ネクスト」木造制震耐力壁「グランデバイス」を開発、また防災配慮住宅など対応を強化。
住友林業 オリジナルのビッグフレーム構法を軸に構造の強さと共に木の様々な魅力や特徴を訴求
旭化成ホームズ 地震に強い建物の提供にとどまらない対応を目指し、被災者の生活復旧サポートを行う体制を整えことを主眼に体制を構築。

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積水化学工業 建物だけでなくインフラも含めた街全体でのレジリエンスを強化、水災害リスクの高まりにも備えている
ミサワホーム 防災・減災、エネルギーの有効利用等の提案強化、自然災害により被災した人を対象に支援価格で提供する復興応援住宅など復旧への貢献を目指す。
パナソニックホームズ 自然災害からお客様の生命・財産・建物を守る体制を導入、災害時も暮らせる安心や災害時の補償サポートを付加。
トヨタホーム 「災害に一番強い家」を導入し災害後の暮らしを重視、車で家に電力を供給できるシステムを発売。
三井ホーム 東日本大震災や阪神・淡路大震災クラスの地震よりもさらに強い揺れにも耐えられかを検証、環境負荷の少ないZFH対応商品の開発の継続。

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 また皆さん最近ご存知でしょうか?
一条工務店の「水に浮く家」も画期的といっていいのかと思います。

 多くの住宅メーカーにあっては、生活者の防災意識向上を頭にして、激甚化する自然災害対応をしっかとやっていくんだという意識ができてきているように感じています。

 我々が提供していく住宅がシェルターとしての役目を果たし、私たちが提供した住まいが、お客様の「安心」「安全」な生活を守るものになっていくことを望んでやみません。

 被災後10年経過しましたが、まだ復興ができたという訳ではないように感じられます。

おそらくはまた近年に我々を襲うであろう自然災害に対して、私達住宅会社は確固とした安全対策をしていきたいものです。
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 昨年初めからずっと自分の健康に役立てばとパソコンとにらめっこしています。
大正製薬が「あすけん」という名称で行っているアプリです。
健康管理を考える人にとってはありがたいもので、さすが大正製薬さんですね。
 まず毎日の体重と体脂肪を入力します。(日常化しています)
そして朝食から昼食、夕食、間食についてどんなものを口にしたかも入れていきます。
入力後、「アドバイスを見る」をクリックすると、その日のカロリー計算からもろもろを検証して点数を出してくれます。
 また日々の運動量も計算してくれ、自分なりに健康チェックの材料となっています。

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 年齢と共に徐々にですが、体重や体脂肪、体年令、血圧、脈拍などが多少とも気になるようになってきました。
 各々目標数値を頭にして年内の達成を目指しています。
例えば体重は現在76キロ、年内に72キロ以下にするのが目標です。
体脂肪も28%を何とか25%まで下げたいですね。
体年令は現在63歳、60歳にまで挑戦したいものです。(あくまで希望ですが・・・)

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 さて企業にも同じように健康体であるかどうかが問われます。
例えるとすれば・・・
・社員のモチベーションはどうか
・生産性は向上しているか
・同様に収益性は良いか
・離職率の推移はどうか
・企業のイメージは向上しているか

更に早急に処置が必要な企業には・・・
・従業員満足度が低い会社
・離職率が高い企業
・従業員の平均年齢が高い会社
・残業や休日出勤が多い会社
・有給休暇取得率が低い会社

もっと身近な表現をすれば・・・
・同じフロアの社員にメールで連絡する
・社員も管理職も含めて人を気遣う人が減った
・会社の人間と飲食する機会が少なくなった
・自分で考えず指示がないと動かない人間が増えた
・職場に元気さがない・・・
なんてことも健康体でない企業に当てはまることでしょうか。

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 積水ハウスのマネージャー時代、元気企業の代表みたいだったように記憶しています。
「いつでも、どこでも、何かをやっている積水ハウス」を合言葉に生き生きと動いている会社を目指しました。
お客様からもあなた方の会社はいつも活動的なんだねと言われることが多かったように振り返ります。
「全員営業」「みんながお客様係」「一人一人が経営者」を意識して、積水ハウス全国一の支店を築くことができました。
 仕事は大変…だけどやりがいがある。
毎日懸命にやっていて何か自分が成長している感覚になる。
社員の皆さんにそう感じてもらえることが何より嬉しかったように記憶しています。

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 大変だった日々が振り返ると充実していた毎日と感じられます。
働くことが楽しいと感じた時代でした。
そんな状態だったからこそ6年間で売り上げも60億から120億に上昇したのでしょう。
人間的にも成長できたと感じられたし、いい人生を送れたとも振り返ります。

 健康に勝るものなし。
自身の体も、そして企業も健康体でありたいものです。