2021年 02月の記事

February 2021
カテゴリー:一般の記事
author: Masahiko Kato
 「継続は力なり・・」というとかっこいいかもしれませんが、僕のホームページ上のブログが16年6か月続いています。
 稚拙な文章をよくもまあ…といわれるかもしれませんが、現実に多くの方がブログを手掛けてらっしゃいますが10年以上というものはあまり見たことがありません。
だからという訳ではありませんが、自分なりにはちょっとだけ褒めてあげたい気持ちもあります。
 
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 かつて『住宅産業新聞』と『日本住宅新聞』で延べ7年間新聞連載をさせて頂きました。
『情熱コンサルの元気日記』『情熱コンサルのやる気アップ作戦』『工務店必勝法』です。
特に『住宅産業新聞』では『情熱コンサルのやる気アップ作戦』と題して6年にわたって毎週750文字ではありましたが住宅経営や住宅営業をテーマとしたコラムを書かせて頂きました。(感謝)
 忙しい時期には、不思議なものでさらに忙しさが拍車をかけるものです。
ほとんど休日がない状態の時もありました。
新幹線の中や、宿泊しているホテルの部屋でペンを走らせた充実した時期でした。
何と言っても新聞は公共性がありますから一字一句正確に句読点にも気を使って、神経を集中して懸命に書いたものです。
新聞社の編集長からもちょいちょい朱ペンを入れられ助けても頂きました。

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 それと比べるとこのブログは緩やかな部分があって多少リラックスしながらパソコンに向かっています。
 
 先日部屋の整理をしていたら僕の小学校1年生の時の「絵日記」が出てきました。
つい笑ってしまうような内容でしたが、両親からの勧めもあってコツコツと毎日書いていた思い出があります。

 そんな習慣が今のブログにも影響しているような気がしています。
振り返れば2004年8月からブログは始まりました。
独立したのが3月1日ですから5か月目からですね。
当時は月1回の文章のみのものでした。
回数が進むにつれて写真を入れることが当たり前になって2007年3月から写真入りとなっています。
今では時には動画も取り入れたりもして徐々にですがブログはすっかり日常化してきました。

 毎日書いていた時期もありました。
多少無理をしながら書いていたということあって、今は自然体で週1程度のペースで書かせて頂いています。
たまにかつてのブログをのぞいたりしてみると独立してからの自分の動きが鮮明になって、(ああ、あの頃はあんなことがあったんだ)と懐かしくもあります。

 2007年12月4日の僕のブログにはこんなことが書かれてありました。
この日は公の場での仕事だったのですが前日遅くチェックインした僕はネクタイを忘れてしまいました。
当日タクシーに乗車してネクタイを購入しようとコンビニを3か所巡りましたが残念ながらどこも置いてありませんでした。
諦めようとした時、タクシーの運転手さんがご自身の首に巻いていたネクタイを外すと「お客さん、これ使って」と僕に差し出してくださいました。
「運転手さん、それはだめだよ」「いや俺の自宅はすぐ近くだからすぐとってこれる」
結局、運転手さんに頂いたネクタイで無事に仕事が務まりました。
運転手さんありがとうございます。
まさに感動でした。


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 いろんな人に助けられながら、ささえられながら、ここまでやってきました。
そんな多くの人に対する感謝の気持ちを心にして、僕もまた、どこかでなにかしらのお役立ちができれば仕事冥利に尽きるというものです。
 
 このブログを読んでくださった方に御礼申し上げます。
つたないブログですが、これからも継続していく予定です。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


 
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
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 この1週間はオンラインでの仕事が3回、地元の顧問会社のみ従来通り顔を出しました。
徐々にではありますがオンラインでの仕事が日常化してきています。
 個人的には直に皆さんにお会いしての仕事の方がコミュニケーション度も高く、出来ればフェイス・トウ・フェイスと行きたいところです。

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突然ですが、皆さんに質問です。
赤い色の部屋と青い色の部屋では時間の感覚が違うことをご存知でしょうか?
赤い部屋に入っていると30分の時間の経過が1時間いたような感覚になる、青い部屋に入った場合、1時間の滞在時間が30分位に感じられる。
赤い部屋に入った場合、脈拍や血圧が上がり暑く感じられるのに対し、青い部屋に入っていると脈拍や血圧が下がり涼しく感じられるともいわれます。
店舗でのお客様の滞在時間を短くして回転率を高めることに役立つ情報ですね。

 また色によって飲食の味が変わってくることはご存知でしょうか・・・?
珈琲を飲む際に赤や茶色のカップで飲むと濃く感じるのに対し、黄色や青色のカップでの飲食では味が薄く感じるといいます。

 人は何と87%を色で判断しているというデータも出ています。

 私たちの生活の中には数多くの色があふれています。
そしてその中には様々な意味や効果が存在します。
私達は色を上手く活用することによって、心身共に健康で満ち足りた日々を送ることが可能となってくるのです。

 人は感覚を大切にして生きています。
私達は五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)に対して敏感です。
住宅展示場や分譲住宅に意識しておきたい事があります。
それは感性に訴えるつくろいをするという事です。
展示場や分譲住宅に関しては、他には生活感や季節感も工夫して取り上げたいものです。

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 私自身も営業時代、クロージングによく用いたネクタイの色は赤でした。
不思議とクロージングが速やかにできたように記憶しています。
赤はアドレナリンを分泌させて全身を奮い立たせる効果があるといわれます。
また赤色はかつてアメリカ大統領ケネディ氏がよく使用したそうです。
経営者のトップたちが赤いネクタイをして集まるパワーランチといわれる食事会も存在します。

 よく取り上げられるアルバート・メラビアンの法則では、お客様に伝わる比率は、55%が視覚、38%が声のトーンや話し方、皆さんが一番お話ししたい肝心の内容がたったの7%といわれます、
お客様との接客の上手な営業はこういったところを、ちゃんとわきまえていて、お客様の心をいち早くつかんでしまうんですね。

 順調に売れている商品にはよくこういった配慮がされており、売れ残っている物件には意外と感性への訴えができていないものが多いのが実態です。
 ただ単に住まいだけをお見せするのではなく、お客様の気持ちを十分汲むよう感性に訴える工夫にぜひとも力を入れていきたいものです。

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 普段何気なく使っている色、気にしていない色への関わり方をちょっとだけ変化させて重要視していきたいですね。
 
 

 
カテゴリー:一般の記事
author: Masahiko Kato
 コロナ感染からちょうど1年が経過しようとしています。
この1年、私たちの生活も随分と変化してきたように思います。
テレワークでの仕事・ネットショッピングやイエノミの増加・自分時間も随分と多くなりました。
企業にあっては、これをよい機会として経費節約もあって地方移転も出てきています。
個人的にも自分を見つめる時間が増えました。
今月の仕事もそのほとんどがオンラインでの実施です。

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 かつて私たちの歴史を紐解くと、ペスト・天然痘・スペイン風邪(インフルエンザ)など様々な伝染病の感染から人類の価値観が変化してきた事実があげられます。
 アメリカから第1便でファイザー製薬ワクチンが到着しコロナ終息の期待も出てきました。
そんな中、東京オリンピック開催についての諸問題がクローズアップされてきています。
辞任された森会長の後任人事、開催した場合の観客を入れるかどうかの問題など決めるべきことも多々あります。

そんな渦中、2032年の夏季オリンピック開催にフィンランドの田舎町、人口3000人足らずのサッラが名乗り上げました。
 フィンランドは国連の世界幸福度調査で3年連続で第1位(ちなみに日本は62位です)人口は530万人ほどの国でもあります。
 沈まない太陽、オーロラと日本ではとても体験できないものが存在もします。
また世界で一番空気の美味しい国であり、スキー発祥の場所でもあります。

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そんな国の北極圏に位置した大自然を体感できる小さな町サッラ=「地球で最も寒い街」でなんとオリンピックを開催しようというのです。
 その趣旨は何か・・・「サッラを今のままにしておきたい、冬は寒く雪で覆われる街のままで」つまりは、地球温暖化で変化していく地球環境への挑戦でもあるわけです。
 このサッラで2032年夏季オリンピックが開催されたとすれば、それは気温が上昇し続けたことを意味するわけです。
 「私たちがなにも変化せず。地球温暖化を広げていれば、アイデンティティを失い、私たちの愛する町や世界中の多くの街は現在知られている形では存在しなくなる」と温暖化の危機をアピールしたということですね。

 コロナ感染は我々の価値感を変化させる絶好の機会でもあります。
 住宅業界も真剣に環境問題に注力する務めがありますね。
そしてまずは自分自身が変わっていくことからでしょうか。

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 今年小学校4年生の孫娘の書が先月中日新聞に取り上げられました。
小さな命が知らず知らずのうちに成長していることを知って驚きました。
また同時に嬉しさもありました。
 その孫娘が最近の書を見せてくれました。
そこには力強く『自分の力』と綴ってありました。
可愛い孫から勇気を頂きました。
「自分の力」を信じて微力ながら変化にチャレンジしていこうと思います。
ピンチの時こそ絶好のチャンスなんだと信じて。


 
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 2020年の住宅の新設着工戸数が国土交通省から発表されました。
2019年から9,9%のダウンの81万5340戸、これは4年連続の減少となります。
持ち家に至っては何と1960年以来の61年ぶりの低水準という結果でした。、
またプレハブ住宅は調査開始以来の最小戸数でした。

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 コロナ禍の今我々住宅営業手法も変化を求められているといって過言でありません。
ここで今までの訪問営業とオンライン営業の相違を整頓してみたいと思います。

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 簡潔にいうと・・・今までの訪問営業は・・・
・お客様の反応が理解しやすい
・信頼を獲得しやすい
・実際にお会いしての商談なのでコミュニケーションがとりやすい
 それに対してオンライン営業は
・行動する時間が短くなり商談回数を増やせる
・スケジュールが立てやすい
・情報の多さが大きく影響する…という印象でしょうか。

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 オンライン営業で圧倒的に訪問営業に劣るものは何かというと・・・
・コミュニケーションがとりにくい
・お客様からの情報が手に入りにくい
・お客様の通信環境が影響する・・・・などがあると思われます。

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 今までの営業との変化が見られます。
最近僕もパソコンのカメラをバージョンアップしましたが、カメラに向かっての商談がメインです。
我々の契約に重要な要素は「信頼」を得ることですが、オンライン営業ではお客様に必要な数多くの情報をいかに与えるかで「信頼」を得る形になるように思います。
 また「人が商品」という形から「会社」や「商品」のメリットをアピールすることにシフトすることも大切ですね。
 第一印象の重要性は一緒ですがメールでの第一印象をよくすることがポイントです。

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 いずれにしてもお客様に対して「まめ」であることは変わりません。
訪問という形ではなく、メールやライン、オンラインでお客様との接点を増やすことが不可欠なような気がします。

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 僕自身もここへきて仕事のほとんどがオンライン化してきました。
2021年度の住宅着工戸数も気になるところですが、訪問営業のみならず、オンラインでの営業も自分のものにしていく変わり身の良さを今年はしっかりと充実させていきたいところです。
 



 
カテゴリー:スポーツ
author: Masahiko Kato
 コロナ感染が長期になってきています。
思うように動けない日々が続いています。
こうなるといつの間にか心までがついつい荒んでしまいそうになってしまいがちです。

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 オフィスの本棚に1枚の色紙があります。
かつて積水ハウス時代アパートオーナー会で2度(岡崎・八王子)講演をお願いした、かつてのメキシコオリンピックマラソン銀メダリスト君原健二さんから頂いたものです。
そこに書いてあるのは「人間に与えられた最大の力は努力です」という言葉です。
名言だと思います。
その中で君原さんはこうもおっしゃっておられます。

「努力というと、歯を食いしばって”頑張る”悲壮感がイメージされますが、
自分自身が辛いと感じているようでは、それは努力ではないでしょう。
周りがどう感じていたとしても、自分自身は嬉々として、どん欲に、掘り下げていくことができることが、真の努力と呼べるものですね。
結果などに明らかに違いが出てきますからね。
 そしてそういう真の努力は、誰にでもできるものであり、すでに備わっている、最大の能力、才能といってもいいでしょう。
この最大の能力を、いかに当たり前に使っていけるか、引き出していけるかですね。」


 マラソンを走るたびに常に大きく首を振り振り苦しそうに限界まで走り続けていた君原さんの姿を思い起こします。

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 君原健二さんは1966年アメリカ・ボストンマラソンで優勝、海外初制覇でした。
翌年の別府大分マラソンでは当時の日本新記録2時間13分33秒でさらに記録を伸ばします。
そして1968年メキシコオリンピックでは1964年の東京オリンピックで記録した8位を越える第2位で銀メダルを獲得されました。
そしてまたそれから4年後のミュンヘンオリンピックでも5位と3回連続でのオリンピック入賞は素晴らしい記録です。

 ボストンマラソンには粋な計らいがあります。
優勝者を50年後再度マラソンに招待するというものです。
君原さんは25歳で優勝、そして50年後の2016年4月ボストンから招待され走りました。
50年ぶりに75歳となった君原さんは4時間53分14秒の記録で完走を果たしたのです。(素晴らしいですね)

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 君原さんのマラソン人生にはもう一つ称えたい事実があります。
それは参加したマラソン途中リタイアなし、全てに完走しているということです。
まさにいつも全力で懸命に努力しながらの走りだったような気がします。

 2度の出会いでは時間をとっていただき、一緒に食事をしながらいろんなお話をお聞きすることができ、改めて君原さんの人間味も感じることができました。
今となってはいい思い出でもあります。
そして「無駄に終わる努力などありえない」という言葉も頂きました。
様々な教訓を頂きながら充ちた幸せな時間を過ごさせてもらい懐かしい貴重な思い出となっています。

コロナ禍の今、つい意気消沈してネガティブになりがちな毎日ですが、君原さんの色紙の名言を見て自分に鞭打って背筋を伸ばそうとする自分がいます。
不器用でもいいからとにかく前を見て、君原さんのように人生を完走していきたいものです。