2020年 12月の記事

December 2020
カテゴリー:一般の記事
author: Masahiko Kato
 世界中がコロナ禍で本当に大変だった1年でしたね。
「まさか!」がいたるところで起こった驚きの年でした。
自分自身の問題でいえば、講演やセミナーは予定されていたものもなくなり、大幅な仕事量の減少にも繋がりました。
そんな中、今まで経験したことのないオンラインでの仕事に取り組む事にもなりました。

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 誰もが「変化」をせざるを得なかった「変革」の必要性の年であったとも考えます。
生きていくことは歳をとっていくこと、年齢を重ねるからこそ物事を深く味わえることも事実で、自分にとっても大きな価値観の変化を問われる年でもあったと感じています。

肉体的には下り坂の人生、「できない」事は「できない」という勇気も持って生きていくことが肝心かなと思うようにもなってきています。
思うように体が動いてくれない、そんな自分との遭遇もあります。
 「無理してでも何とかしよう!」という生き方をしてきた自分に、「無理をしないでいこう」と悟って、人生の歩き方の歩幅を狭くしていくことも大切ではないかなどとも思うようになりました。
 意地を張らずに自分を追い抜いていく人たちに拍手を送り、背中を押してあげよう…そんな気持ちも少なからず起きてきています。

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年末のオフィスの大掃除、今年も地球写真家で映画監督でもある石井友規君がお手伝いにやってきてくれました。(このブログにもたびたび登場しています)
もう10年連続で、彼曰く掃除の手伝いが年末の締めくくりで恒例行事になっているとのこと、年々成長していく若い魂、石井君の活躍は素晴らしくいつまでも応援したい存在です。
彼の手掛けた映画作品『時の糸ぐるま』は徳島県知事も鑑賞を希望するということで、徳島に至っては有名人の仲間入りをしています。
従順で何事にも懸命で、今後の活躍を期待せずにはおられません。
 彼は僕が行くことができなかったところへ行ってほしいと感じる一人です。

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 今年1年は決して良い1年とは言えなかったけれど、2021年はこれまで歩んできた自分の学びや経験など蓄積してきたものを、評価を気にすることなく愚直に表現していきたく思います。
 「これでいいんだ!」と自分に納得できる生き方ができればいい・・・そして結果として照れながらも世の中に少しはお役立ちできる・・・誠意をもって力添えをしていく・・・そんな1年を歩んでいきたく思います。

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 コロナ感染が閉塞し地球上で笑顔が増幅する新しい1年でありますように・・・。
このブログを読んでくださったあなたにとってもよい年でありますよう願っています。


 

カテゴリー:一般の記事
author: Masahiko Kato
 僕の胸には今年からまた新しいバッジが増えました。
持続可能社会実現を願うSDGSのバッジです。
住宅業界でもZEHなど地球にやさしい住宅普及を望む声は大きいですね。
最近では政治家の方々や、民間企業でもちょくちょくとSGDSのバッジをつけておられる方が増えてきているように思います。
少しでも多くの方がこういった意識を高め共鳴してくださる人たちが増えていくことを望みたいところです。

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 さて我々住宅業界にとっては今年は新型コロナウィルス感染が及ぼす影響が大きかったのではないかと振り返ります。
 ZEHなどの省エネルギー性の高い住宅供給は不可欠であり、2050年までの脱炭素実現という問題も課題として存在します。
住宅業界は「安心」「安全」「快適」な住宅を提供していく使命があるように思います。
 世界中で起こっている自然災害においても気候変動の意識を強くする必要も感じます。

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 個人的に新しい着眼点として住宅の寿命を考えてみたく思っています。
欧米の住宅の寿命と比較した場合、日本の住宅の寿命はあまりに短期間でした。
今年は僕の両親の古家を売買もした関係もあってそういった関心度が自分の中で増したように感じています。
両親がかつて住んでいて、両親が他界してから空き家となっていた実家は建築されてから55年が経過していました。
宮大工だった叔父が時間をかけて建てただけあって修復の必要性がほとんどない状態で、現在は借家として利用されています。

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 我々が提供する住まいもまた環境に配慮した形での耐用年数の長いものが求められているといって過言でありません。
耐用年数ではアメリカが55年、イギリスが77年といわれており日本の住宅とは随分と大きな温度差を感じずにはいられません。
また世界で勃発する地震の約20%は日本で起きている現実もあって、ただ単に販売すればよいという住まいは避けるべきものと判断せざるを得ません。
しっかりとした地震対策も不可欠ということです。

 積水ハウスという住宅会社でスタートし、ご縁を頂いてほとんどの住宅メーカーの研修事業に携わり、講演やセミナーをはじめ地域ビルダーやホームビルダーの会社顧問を重ねて感じることは随分と住まいに関しての意識に企業間格差があるということです。
 
 今回のコロナ感染でもそうですが、様々な問題が今や地球的規模で考えていかざるを得ない状況下に置かれているということです。
地球の温暖化におけるかつて経験しなかった暑さや自然火災、僕は今自分たちが生きてきた昭和から平成、そして令和の時代がおそらくは人類にとって一番いい時代だったように思われてなりません。
 第2次世界大戦後から現在、そしてあと20年先ぐらいまででしょうか・・・。

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 そういった地球の将来への危惧感を警鐘するべく今回のコロナ感染があるような感じもしています。
年末に暗い話では寂しいですが、今の閉塞した現実に我々は勝利して来るべき新しい年には、世界中がコロナ感染の恐怖から解き放され、人類の勝利の証として日本でオリンピックがいい形で開催されることを望んでやみません。

 
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 コロナ感染者が増えてきています。
心配ですが、自分にできる精いっぱいの対策をして関与会社に顔を出しています。
マスクは当たり前、大声を出さない、アルコール消毒、うがいや手洗いの徹底、除菌シートをたくさん持参し、人込みを避けいろいろと気を使いながら静かに動いています。

 そんな中、様々な会社の、数多くの社員さんたちを見ていると、「みんな頑張っているなぁ」と感心します。
今日も偶然ですが、昨年新入社員研修で受講された社員さんにお会いしました。
元気よく挨拶をしていただいてこちらまでいい気持ちになりました。
社会人として2年目ですが、もうすっかり1人前のビジネスマンになっていました。
とても嬉しいことです。

 頑張っている社員さんたちを見ていると、頑張った分がしっかりした形で評価されているかどうかが気になることがあります。
 人間は感情の動物ですから、当然好き嫌いがあってもおかしくはありません。
 とはいっても、営業であれば、努力して出した結果を正しい形で評価してもらいたいのは当然のことでもあります。
 この日はマネージャーさんたちに対しての勉強会を実施しましたが、管理者の方は極力日々の数字を検証してメンバーへの評価をしていただきたく思います。

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 数字はうそをつきません。
僕はマネージャー時代「頑張ります」という言葉ではなく、どれだけの数字を結果として達成するのかを各メンバーに発表してもらっていました。
どれだけの行動量をこなして、それをどれだけの結果を出すようにするかということです。
 住宅営業であれば、お客様相手ですから契約の約束までは厳しいでしょうが、その個人の毎日の行動量は達成しようとする意識があれば、無理のない計画でなければ可能となります。
 また営業はどれだけ行動すれば、あるいはどれだけの情報が入れば契約という結果に結び付くかどうかがある程度把握できるものです。

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 そしてまたマネージャーは各営業一人一人の行動量や情報量、折衝時間を日々きちんと検証して、また結果を理解したいものです。
 努力して結果を出している営業に対して、正しい評価をしてあげることこそがマネージャーの本来あるべき姿勢だと考えます。

 こうしたことが日常化するかどうかが企業の業績に大きく影響するものです。
理不尽な対応があったとすると、随分と頑張って結果に結び付けようとする営業のモチベーションが落ち込むものです。
 メンバーの一人一人に対して毎日必ず声をかけ、気を配り、体調に気遣い、時には叱りもし、時には褒めてやり、お客様との折衝の同行もして、心を一つにして結果を出すようにしていきたいものです。

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 こういったことの当たり前化は間違いなく業績に反映されていくものです。
そして営業メンバーも時間対効果を考え、日々の学習効果から行動量や情報量を増やしていく自分なりの努力を忘れないことですね。
仕事はあくまで自分のためのもの、自分のために頑張った結果が会社のためにもなればそれでいいのです。
数字を使っての報告や指示、徹底していきたいものです。
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 コロナの影響もあって全国的に随分と住宅受注の量も減少しています。
ほとんどの住宅会社が期初の受注目標を下方修正せざるを得ない状況下にある様です。
そんな中、関与会社にあっては順調に推移していて、年頭にあげた契約受注目標を達成する可能性もまだ残しています。
今年最後の月であるこの12月の結果次第です。

 契約に至ってはいかにクロージングするかがポイントですね。
人間、自分だけの能力でできることには限界があります。
周りの人のサポートを借りて仕事をこなしていくことも大切なことです。
 人はだ誰もが強みと弱みを持っています。
強みは自分で伸ばしていくとして、弱みは人の力を借りた方が手っ取り早いものです。

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 私がいた住宅会社にある営業がいました。
誰がどう考えても、話はうまくないし商品知識もない。
プランを書かせても下手くそで見てくれもいまいち、それなのにコンスタントに実績を挙げている…よくよく聞くとこの営業は毎回のように顧客との折衝の際に誰かを同行させていたのです。
 初期の段階では店長を、プランの話では設計を、現場案内時には工事課長を、そしてクロージングには所長をと。
 本来の住宅営業は多少苦手であっても、社内営業は上手なものでした。
賛否両論あるかと思いますが、契約という結果が上がっているのですからこれも立派な営業の力なのです。

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 なにも住宅に限ったことではありません。
鳴り物入りでプロ野球界に入っても、周りのコーチやスタッフをうまく使えず開花できない有名選手もいれば、周りの人を上手く使いコーチやスタッフに好かれて期待以上の成績を上げる選手もいるものです。
 人の力を上手く借りることができるのも営業の立派な力でしょう。

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 往々にして自分に自信のある人ほど他人の人の力を借りずにかたくなに自分で成し遂げようとするものです。
時には素直になって人の力を借りてみるのもいい方法です。
 所詮人間は一人では生きていけないものなのですから・・・。
 

 
カテゴリー:営業
author: Masahiko Kato
 顧問会社数社の社員さんたちがメールで毎日の日報を送ってくれています。
毎日のPDCAがそこには記入されています。
当たり前のことなのですが、この当たり前ができていない社員さんが実は大変多いように感じられます。
また日報を書くことを、やらされているという感覚で考えては面白くもありませんね。
あくまで自分の日々の仕事の為、自分自身の成長の為と考えることが肝心な様に思います。
 かつて僕の会社員時代も「当たり前のことを当たり前にやっていこう!」というスローガンを立て、まずは当たり前のレベルを上げることに力を入れたことがあります。
日報を書くことも当たり前のこととして捉えました。

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 営業の仕事をやっていて思うことは、もちろん個人差はありますが、努力すればある程度の契約という結果が出てくるということです。
 行動はうそをつかないものです。
行動量と契約の数はある程度までは比例するものです。
お客様との商談も数を重ねて人間関係を強いものとしていけば、困難だったものが意外にその壁が超えられたりもするものです。
 彼らの日報を見ていてかつての自分の姿を思い起こすことも度々です。

 オフィスにいる時は整理整頓を意識しています。
先日、僕の新入社員の時の契約したお客様の書類を見つけました。
懐かしいお客様の顔が浮かんでも来ました。
例えばSさん、愛知県に借家住まいの方でしたが、ご夫婦とも三重県の出身で実家に戻りたいという願望をお持ちでした。
 何度となく訪問していましたが、行くたびに不在で顔を出した証の手紙をポストインしてくるのが日常でした。
 そのうちSさんから連絡が入り、君は熱心だから詳しい話をしたいということで商談の機会を持つ形となりました。
持ってらっしゃる土地は22坪、昔からの家が建っており現在は人に貸しておられるということでした。
 早速土地を調査に行きましたが、三重県でもどちらかといえば和歌山県に近い漁村で、車で片道4時間半ほどかかりました。
また無指定区域であり、道路も狭く工事材料の搬入には手運びが必要でもありました。
役所の話では建築の許可がとれるかどうかわからないとのことでもありました。
何度かプランの打ち合わせを重ねて、Sさん夫婦との人間関係は強く深いものになっていったと記憶します。
折衝のたびにSさんのご自宅で食事もごちそうになりました。
僕のことを家族のような気持ちで接してくださいました。
また嬉しかったことは困難だといわれていた建築が可能であるという役所の返事を頂いたことです。

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 ところが、いざ見積作成の段階で困った問題が起こりました。
新入社員の僕には全く予想しなかったことでした。
建築地が遠方で当社の工事店がいないこと、また心配していた材料の搬入が困難なことでした。
「せっかくだけどお断りしてきなさい」という上長からの指示でしたが、僕としては何とか建築の方向で進めていきたい気持ちでいっぱいでした。
 とにかく会社に頼み込んで見積もりだけは出していただきました。
但し問題なのは正規の見積もりのほかに工事に携わる職人さんたちの宿泊費用や小運搬費用が226万5000円もかかるということでした。

 地元の工務店さんで実行すれば宿泊のための費用は掛かりません。
建築費用が730万円でしたから、自社で建築した場合、実際には956万円ほどになります。
正直にSさんにその旨をお話しして僕としては大変残念ですが、地元の工務店さんで建築してくださいとお話しして帰社したことを覚えています。

 Sさんからその後連絡が入りました。
「加藤さんで建てるよ、一生懸命にやってくれてるから」とおっしゃいました。
嬉しくて涙が出ました。
自分の家を作っていくような気持ちで取り組みました。
案の定、工事は無事進行しました。
新築された建物に僕も宿泊させていただきました。
充実感でいっぱいでした。
またSさんにも本当に喜んでいただきました。

 建築途中でSさんから職場の同僚の方が家を考えているとご紹介を頂きました。
Eさんという方でした。
結果を申し上げますと、ありがたいことですがEさんにもご契約いただきました。
そしてその後、Eさんの息子さんのための住まいもご契約させていただきました。
まさに感謝・感謝です。

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 ステップ・バイ・ステップ(一歩一歩)確実に僕の営業人生が開花していったように振り返ります。
顧問会社の営業社員さんにも一歩一歩確実に成長を遂げていただきたく、毎日の日報を拝見させていただいています。
「頑張ってください」