仕事上ありがたいことに数多くの住宅会社に顔を出させていただきます。
岡目八目という言葉がありますが、外からは社内の姿が結構明確に見えるものです。
社長や管理職の方々の社員さんに対する対応の様子もわかります。

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 会社にとっての顧客は住宅を購入してくださるお客様でしょうが、社長や管理者の顧客は社員さんといえます。
住宅を購入してくださるお客様と同じように社員さんに対しても日常から感謝心をもって接したいものです。
従業員満足度の高い会社ほどお客様満足度が高いように思います。

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 かつて僕も住宅会社でたくさんの社員さんや派遣社員さん、取引業者様を抱えました。当時の僕の頭の中はいつも目標数字の達成のことでいっぱいでした。
負けず嫌いな一面もあって社内では常に成績の向上、また社外にあっては担当している地域でのシェアナンバーワンを目指していました。
 そんな中、目標達成のために、いつの間にか鬼の形相になっていた僕がいたように記憶しています。
自分の営業時代にはなかった眉間の皺がいつの間にか出来ていて、それをよく物語っていました。
振り返ればよくもまあ社員や取引業者さんたちは我慢してお付き合いしてくださったものです。

 当時の社員さんたちからは「いやぁ厳しかったですねぇ、怖かったですよ」といまだに言われます。
「どうしてみんなついてきてくれたんだろう?」と尋ねると、ありがたい言葉が返ってきました。
「叱った後、いつもすぐフォローをしてくれたじゃないですか、あれがあったからみんなついていったんですよ」
 確かに大声を張り上げて叱った後にはいつも「言い過ぎたかなぁ」という気持ちが心に残り、すぐさま「ごめん、言い過ぎたよ」と謝りを入れていました。

 また社員さんたちの誕生日を手帳にしっかりとメモし「おめでとう!」を言うこと、建築工事の受注(契約)を頂いてきた営業担当者には心をこめて「ありがとう!」を言うと決め実行してきました。

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 人は皆感情の動物です。
そして人には期待に応えようとする心理もあります。
管理者の方々はできるだけ多くの社員さんをほめる、拍手をする、握手をする(コロナで注意ですが…)、笑顔で接する、話を聞くなど実行したいものです。
 社員さんたちの良いところをたくさん見つけて「よくできたね」「素晴らしいじゃないか」「ありがとう」「期待してるよ」などの言葉を口にすることは大切です。
 ささやかですが、そんなことが業績アップの引き金になっていくようなそんな気がしてなりません。

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