2019年 07月の記事

July 2019
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 先回このブログで叱ることと褒めることの重要性を申し上げました。
最近とみに思うことがあります。
何かというと叱る・褒めるということの前にその人に対して関心を持つということです。
これができていません。

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 社員同士が関心を持ちあうと必ずその会社は業績アップにつながります。実行してみてください。
おそらくはその効果に新しい気づきを感じるはずです。
お客様に対しても関心を持つということも重要で、関心を持つということはもっと言えば愛情を持つにつながります。
この関心を持つということが希薄になっている感じがしてなりません。

 人はみなまずは自分というものを認めてほしいのです。
自分という存在価値をしっかりと表したいのです。
リーダーの仕事の基本はまずはメンバーを理解することではないでしょうか。
かつて積水ハウスの支店長時代、150名近くの支店メンバーに対して一人一人の誕生日を手帳にメモしていました。
彼らの誕生日に、簡単ですがバースディ電話をすることを自分自身で義務化していました。
こんな簡単なことですが、自分自身の存在価値を知ってくれている上司に対して彼らの取ってくれた行動が結果に結び付き毎期・毎期の業績の向上に結び付いていった気がしてなりません。

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 人は皆感情の動物です。
ですから時には叱り、時にはほめ、各人の持っている感情をうまく日常の行動に活用していくことこそマネジメントの効用であるといっていいのではないでしょうか。

 会社を辞めていく社員の多くもまた自分の存在価値を感じていないことが原因のような気がしてなりません。

「君のおかげで助かっているよ」「頑張ってくれてるね、ありがとう」
マネージャーやリーダーがささやかな言葉をかけることで社内の雰囲気が変わり、社内の空気がモチベーションに影響して結果が出てくるといって間違いありません。
 会社を運営していくうえで大切なことはたくさんありますが、まず社員を大切にすることを実行してみてはいかがでしょう。
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 京都の企業の幹部研修のレジュメを作成中です。
ほめることと叱ることの手法もテーマの一つです。

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 最近多くの企業でリーダーがメンバーたちをうまく叱っていないと感じることが往々にしてあります。
これなんかはまさに僕が入社した時とは大違い、40年前僕が積水ハウスに入社したころはもう毎日が叱咤の連続でした。
そんな中で学習しながら成長していったんですね。
叱ることもリーダーの大きな使命の一つといって間違いありません。

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 ところが最近パワハラを恐れてかリーダーがメンバーに対して叱ることができていないようになっているように感じます。
 叱ることと怒ることとは違いがあります。
叱ることはあくまで相手を思ってのこと、自分のために怒ることとはまったくもって違いがあります。

 心理学の実験にこんな形のものがあります。
1、 ほめてから叱る
2、ずっとほめ続ける
3、叱ってからほめる
4、ずっと叱り続ける
以上のうちで、対象者の最も気分の良いものはどれでしょうか…という問題です。

 答えは3→2→4→1の順です。
3の「叱ってからほめる」が最も気分が良いものといわれます。
なんと1の「ほめてから叱る」は4の「ずっと叱り続ける」よりも気分を悪くさせるといいます。
最初に褒められても、最後に叱られるとそのギャップから不快感が増すということのようです。

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 メンバーから慕われ信頼されるリーダーたちの多くは叱り方やほめ方をよく心得ている人たちが多いですね。
またこういったことが当たり前にできている組織は業績も順調であるといって間違いなさそうです。