2015年 09月の記事

September 2015
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 もし今日から一人も新しいお客様が来てくれないとすると5年後にはそのお店はつぶれてしまうという事実をご存知でしょうか・・・?
 現在いるお客様は1年に20%ずつ会社から離れていく・・・つまり客離れを起こしているということ・・・1990年にアメリカのコンサルタント、フレデリック・ライクヘルドらの研究で明らかになったそうです。

 客離れ(カスタマー・ディフェクション)は様々な形で企業の収益に大きな影響を及ぼしています。
 今や右肩上がりに成長が続く時代は終焉を迎えています。
特に私たち住宅業界の現実はこの10年間で全国に7万社あった住宅事業者数が半数の3万5千社になっているように、まさに縮小産業の典型といってよいかもしれません。

 かつて売り手市場と言われお客様に対して説得型の営業スタイルを日常化していたことがありました。
 ところが今や真逆の買い手市場時代、お客様への対応も納得型が当たり前となっています。

 まさに大競争時代の到来です。
新しいお客様を獲得するのは簡単ではありません。
また新しいお客様を作っていくには費用も大変です。
これに対して今までの取引のあるお客様をリピーターにしていくことは費用対効果も抜群、新規のお客様に対しての費用と比べると5分の一ですみます。

 わが国には「買い手よし、売り手よし、世の中良し」という「お客様第一主義」が個人の哲学として確立されていました。
 世界の中でも例を見ないことなんですね・・・・・。

 そんな「顧客満足」に関する勉強会を実践しました。
真摯な皆さんの受講姿が印象的でした。

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カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 意外に思われるかもしれませんが、関西地域の住宅会社主催の完成現場見学会にスタッフとして参加しました。
 見学会の手法についての研修は数多く実践していますが、いざ学習したはずの見学会がどのくらいのレベルで実行されているのかは不透明なことが多いものです。
 顧問会社に至っては、見学会の計画・実行・検証を書類やミーティングによって確認してはいますが「百聞は一見に如かず」とも言います。
 今回のように、実際に僕自身がスタッフの一員として参加してこそ理解できることかもしれません。

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 自分が関与している顧問会社ともなるとどうしても業績向上を望んでしまう関係上、要求水準が高くなってしまうものですが、今回の見学会参加で感じたことをあえて列記してみました。
 全体的にはおそらく全国レベルで判断してみてレベルは高いと思います。
もっとこうすればよくなるのになぁといったことを書かせてもらいますと・・・・・

1、例えばポップ、建物のいろんな見どころをお客様に知っていただくためにはできれば20枚ぐらいはほしく感じました。
2、小物などをもっと数多く配置して生活感がもう少しあるともっとお客様の心にアピールができたのではと感じました。
3、季節感のあるイベントを実施したことはとても良いですね。
4、お子様アンケートは好評だったと判断します。
5、お客様の来場、退場時はもっと熱意をもっての社員対応があってよいと感じました。
6、車の駐車時もしっかりとしたジェスチャーや声掛けが大切です。
7、イベントはその手法をお客様にわかりやすいように案内しておくことが重要です。
8、お客様との記念撮影は効果的だと考えます。
9、スタッフは一体感・連帯感を増すためにも法被やTシャツ、ポロシャツなどお揃いが良いですね。
10、心地よい音楽が印象的でした・・・・・

 他にもいろいろと感じることがありましたが、全体的にはレベルが高い見学会ができていたように判断します。
 来場数は結果が分からないのですが、いかに自分たちから来場されるお客様を連れてこれるかが大きなポイントであると断言できます。

 顧客目線でしっかりとお客様をおもてなしすること、お客様はとかく建物を見に来るものだと考えがちですが、自分たちこそが見てもらう対象であると考えるべきでしょう。
 販売会社の社員が一丸となってお客様をお迎えする盛り上がり見学会でありたいものです。
 この見学会は2日間にわたって開催されていますが、1日目の反省点がしっかりと理解されたうえで2日目の見学会にそれが生かされることを期待したいものです。

カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 おかげさまで毎月日本を縦断しています。
この年齢になって元気で全国各地を仕事とはいえ旅できることは幸せですね。
またそれが社会貢献につながればなおさらのことです。

つい先日は九州地区を台風が襲い、顧問会社2社も久しぶりに被害を受けました。
双方の住宅会社ともに150件ほどのお客様からの連絡も受けてスピーディに対応されたのは言うまでもありません。

 住宅業界にとっては信頼が第一、たとえクレームであっても早い対応こそがその後のサポーター作りのきっかけとなるものです。
ジョン・グッドマンはクレーマーに素早く対応すればクレーマーのほとんどがサポーターに変化するといっています。
 現実に、紹介者となって住宅会社に寄与してくださる方々のほとんどは、かつてクレーマーだった経験がおありです。

 関東地区も水害に遭遇しました。
顧問会社2社の社長にご連絡しましたが、幸いにして大きな被害はなかったようでした。
日ごろから「備えあれば憂いなし」という気持ちが大切です。
 被災された皆さん方には一日も早い復興を祈らずにはおられません。

 また最近は阿蘇の噴火にびっくりしました。
つい先日、時間を見つけて阿蘇と高千穂峡・天岩戸神社をレンタカーで走ったところでした。

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 時々刻々いろんなことが起こります。
そんな中で悔いのない毎日を送ろうと意識しています。
まさに人生こそが旅であり、そんな日々を送りながら社会貢献できうることは幸せ者だと思います。
 健康に感謝して、両親に感謝して、関与会社の皆さんに感謝して歩き続けていきたく思います。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。

カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 この9月12日・13日は積水ハウスの『住まいの参観日』でした。
毎年2回、恒例行事として行われていますが僕にとってはとても思い入れのある懐かしい行事ですね。

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 30年前に話はさかのぼります。
当時僕は積水ハウスの中部営業本部・名古屋西支店の春日井店店長でした。
ちなみに現在の積水ハウスCEOであられる和田会長が当時の中部営業本部長でした。
中部営業本部の中には当時7つの事業所があり、各事業所から積水ハウスの根幹をなす「販売促進委員会」に各事業所から代表が一人ずつ(合計7人)選ばれていました。
僕は名古屋西支店代表で参加していました。

 和田本部長から我々「販売促進委員会」に、なにか自由な発想で会社を盛り上げることをやってみたらどうだ・・・という指示がありました。
 7人のメンバーが知恵を絞って、そこから生まれたのが愛知・岐阜・三重の東海3県の100件近い完成したお客様の住まいをお借りしての住まいの見学会、名付けて『住まいの参観日』です。
積水ハウスからこそできることですが、一度に100件以上のお客様の完成現場を公開することはかつてありませんでした。

 地元の広告会社にも協力いただいて、中日新聞に連載だった「ほのぼの君」をモチーフに使わせてもらって開催しました。

 こうして3年間東海地区で延べ6回開催した『住まいの参観日』が中部の業績にすこぶる貢献したことがきっかけとなって27年前から今度は全国的に『住まいの参観日』が開催されるようになりました。
 その後はキャラクターもバーバパパに変わったりもしました。
そして今も積水ハウスのメインイベントとして毎年2回春と秋に実行されています。

 この見学会はまた積水ハウスのみならず、ほかの住宅メーカーやまた全国の住宅事業者に大きな影響を与えたといっても過言でありません。

 今ではすでに伝説となった『住まいの参観日』発祥の話でした。
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 九州の住宅会社の安全大会でした。
この日はこの住宅会社の仕事に従事する320人もの多くの方が参加されました。

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この住宅会社、素晴らしいのはずっと実績を伸ばし続けてらっしゃることでしょうか・・・・・。
 ですから安全大会の出席者も増え続けています。
 そんな会場いっぱいにお集まりになった皆さんを前に、住宅業界の現状、これからの住宅業界についてお話ししました。
ますます厳しくなる住宅業界の中でいかにして勝ち組の住宅会社になるかという話もしました。

 ですから、例えば、
・職人さんの現場における挨拶
・敷地内の禁煙
・ごみの分別
・建築現場の清掃・整理整頓
・安全の重視
・現場周辺の清掃
・近隣の方々へのあいさつ
・騒音の禁止
・作業時間の厳守
・建築工程の表示
・現場作業員の表示
・材料の養生の徹底
・仮設トイレを清潔に・・・・・など建設現場をしっかりと魅せる現場にしていきたく思います。

 また講演後は参加者の皆さん全員に挨拶訓練をしていただきました。
これは会社の代表は現場の従業員さんたち、会社の代表は顧客に直接会っている人という考え方がベースになっています。
時間も要しましたが参加された皆さんが真剣に研修していただいたことに感謝です。
「ありがとうございました」

 「強い組織は安全から」
今日の安全大会から、安全への意識がさらに高まり、また組織の一体感も高まってこの住宅会社のさらなる業績向上につながっていくことを祈ってやみません。


カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 岩手県花巻市においてJAバンク様対象の講演でした。
タイトルは『組織力アップの期待されるリーダーのあり方』
講演時間は90分、岩手県下のJA全支店長がお集まりでしたが皆さん真剣にお話をお聞きいただき感謝感激でした。

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 今回女性の管理者の方々が随分と多くいらっしゃって感心いたしました。
多くの企業で女性の管理者の登用が実践されていますが岩手県信用農業協同組合連合会さんにあられても随分と改革が進んでいるように感じました。

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 そんな中で勝ち抜く会社の条件とは何か・・・・?
顧客心理を知ること、顧客対応手法、業績を上げるための営業折衝のポイント、第一印象の重要性、雑談のススメ・・・・・。

 第一印象はとても大切ですね。
一瞬にしてその人の印象が決まってしまうものなのです。
しかもその決まってしまった印象はなかなか消えません。

 時間管理についてもお話ししました。
50%コンタクトについて(これは営業の毎日の仕事の基本動作です)
人は会社にいるだけでさも仕事をしていると勘違いしてしまうものです。
営業にとっての仕事時間はお客様とお会いしている時といってよいでしょう。
できれば1日の仕事時間のうち半分(50%)をそういう時間としていきたいものです。

 地域密着の大切さを口にしました。
今後は地域密着にとどまらず、地域貢献の姿勢も大切ですね。
自分たちのエリアについてもっと関心を持ちたいものです。

 顧客満足を上げていくことの重要性をお話ししましたが顧客満足というよりもむしろ顧客感動を意識したいものです。
感動を呼んでこそお客様からは次なる新しいお客様の紹介が望めるのではないでしょうか。

 リーダー・マネージャーの条件をお話ししました。
部下への感情指数の高い(EQマネージャー)マネージャーへの脱皮を示唆しました。
叱るよりもほめる、率先垂範の姿勢が大切でもあります。

 いやぁ、岩手県のマネージャーの方々は真摯ですね。
非常にお話ししやすかったという印象です。
また講演の終了後にはご質問もいただきました。
的を得たしっかりとしたご質問で感心いたしました。

 またこの日、新花巻の駅で懐かしい住宅会社の社長との再会がありました。
3年以上お会いしていませんでしたが、かつてはこの住宅会社で研修を実践いたしました。
人情味のある、温かみのある素晴らしい社長さんです。
夜には東京から名古屋へと帰途につきましたが、後ろ髪がひかれるようなそんな感じを実感しました。

 皆さんありがとうございました。
カテゴリー:接客/サービス
author: Masahiko Kato
 名古屋での講演会は久しぶりになります。
大手住宅建材会社の主催で「住まいのお役立ちセミナー」でお話しさせて頂きました。
この日は東海地域の住宅会社の幹部の方々が対象者でした。

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 このところ住宅業界の現状をお話しする機会が多くなってきています。
それだけ現実を知っていただき、参加された皆さんの「変化」を期待しているといって過言でありません。

 世の中は刻々と動いています。
ちなみに最近の住宅業界の動きとしては・・・・
1、ダイワハウスがM&A戦略
2、アマゾンがネットリフォーム参入
3、ミサワホームがエナリスと提携
4、2016年からの電力自由化
5、東京電力がソフトバンクとセット販売、ソフトバンクはヤマダ電機へ出資
6、関西電力がKDDIと組む
・・・・・・エネルギー・IT・保険・家電・ストックビジネス・高齢者ビジネスなどが住宅業界と絡んできています。

 2004年に全国には7万社近い住宅事業者が存在しました。
ところが2014年には3万5千社と半減しました。
まさに「ダーウィンの進化論」ではないですが、変化しない会社は淘汰されてしまったわけです。

 住宅の着工戸数は今後更に大きく減っていきます。
逆に増えていくのが全国に今820万戸ある空き家の数です。
15年後には2000万戸になるといっても言い過ぎではないでしょう。
なんと3件に1件が空き家となってしまう状況となる…そんな現実が待ち受けています。

 厳しい業界を勝ち抜いていくためには、それ相当の覚悟を決めて真摯に「変化」をしていくことです。
 顧客目線でものを考えることをベースにしましょう。
企業にとって大切なことはお客様に近づくことなのですから・・・。

夕方からは仙台に移動です。
夜の仙台駅周辺ですが、街は活気がありましたね。

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