2006年 10月の記事

October 2006
カテゴリー:General
author: Masahiko Kato
多くの人間達に頭を小突かれ身体を蹴飛ばされとはいっても、これは決して皆からリンチを受けているのでも勿論いじめでもなく、 つまりはサヨナラホーマーを打って劇的にチームに勝利を呼び込んだホームインの出来事。
ヤンキースの野球を見ていて思うのは試合前の監督と選手とのおふざけともいえるコミュニケーション方法の儀式。四球を選んだりナイスキャッチや犠牲フライなど勝利に貢献するであろう味方の選手のプレーにはお互いがボディタッチをしてその行為を称えあう。そんな行為は戦う選手のモチベーションを上げるに違いない。我々の職場も戦いの場の筈。「いってきまーす」と言えば「いってらっしゃい、頑張って」の仲間の声で会社を出て行き、「ただいま帰りました」と帰社すれば「お帰りなさーい、ご苦労様」で慰労する。時には「やったぁ、契約決まりましたぁ」と元気な声を発すれば「おめでとう!」「すごいじゃないか」と皆の笑顔が迎えてくれる。中には頭を小突きに来る奴もいる。自然発生的にパチッパチッパチッ・・・と拍手が起こる。
  人は論理でなく感情で動くもの。部下をやる気にする事こそ上司の勤めだとしたら朝礼や会議、みんなの前で社員を褒めることを徹底してみたい。意外や意外、営業社員は単純細胞が多い?のか活き活き笑顔で頑張ってしまうもの。叱る時は1対1でアドバイスしてあげればいい。営業一人の喜びを社員みんなの喜びに変えること。ちょっとした工夫が心地よい社内の雰囲気を作り社員満足度を上げていく。社員満足の高い会社は間違いなく業績がいいといっていい。そうして顧客満足度も高い。上司や社員のささやかな工夫で気持ちの良い社内環境を作っていきたい。
カテゴリー:General
author: Masahiko Kato
「うちの若いもんの中で、誰が頑張っておったかね?」
  飛騨地方の方言でお客様に聞き出しするお尋ね、ある『うなぎ屋さん』の顧客満足度調査のアンケートである。そこには、ここで働く店員の似顔絵が書いてあり、その横に店員の名前が記してある。なるほど店内を見渡せば誰が誰なのか想像がつく。
  このうなぎ屋さん、お店をオープンさせて3年が過ぎ今や人気のお店となっている。確かオープン時のアンケートには「誰が頑張っておったかね・・・?頑張った人を店長にするから教えてくださらんかね?」という内容が記してあった。顧客に店長を決めてもらう発想がユニークだった。そしてSさんが店長に選ばれた。いつもニコニコ笑顔の腰の低い素敵な人である。
  このお店、広告・宣伝の類は全くやらない。地道にこの地で営業し地元にゆっくり、だがしっかりと根付いてきた。店の前には常時店員がいて行列が出来るのとは関係なくお客様に「こんにちは」と声を掛ける。いわゆる客引きとは違う気持ちのいい接客態度である。
  店の作りもユニークだ。「美味と巧みの技と真心つくしの一時を」とうたわれた5つ折のパンフレットはマイナスイオンを発生するインクを使い、爽やかな檜の香が鼻をくすぐる。2百年前の木を使っての蔵のイメージ、段差をなくした土間、備長炭の最高級である姥目樫で起こした火、活性水素水を使った料理、三河一色産の青うなぎ・・・そしてまた店員一人ひとりの心づくしが美味しさを倍増させる。そう、何よりも頑張っている店員の活き活きした姿がこの店に来てよかったと思わせる。
  「ありがとうさん。くつろいでもらえたかの?わしはお客さんに喜んでもらえる事が一番嬉しいんじゃ」民家風の店のどこからか田舎のおばあちゃんの声が聞こえてくる。
カテゴリー:General
author: Masahiko Kato
スマップの草なぎ君がテレビで2011年からは地上デジタル放送になりますよ、アナログ放送は終わりですよと説明している。住宅営業における営業スタイルはどうなのだろう・・・・?住宅営業の手法には地縁血縁関係をベースとしたアナログ的な販売方法がある。 顧客は住宅会社を選ぶ、また顧客は商品を選ぶ、そして顧客は売り手である営業を選ぶ、住宅の場合この3つが揃って始めて購買決定が行われるといってもよい。
  最近車を見に行った。以前から関心を持っていたブランドショップに顔を出す。でも何となくそのショールームは敷居が高い感じがする。入り口に守衛さんが立っており、コンサルジュの様なきちんとした制服姿の女性社員の態度にTシャツと短パンでラフな休日スタイルでは顔を出しにくい。最近デビューしたこの会社のブランド商品、どうやら思うように売れていないらしい。近々最高商品をシリーズに入れて販売強化に当たるらしいが、はたして今の販売方法で売れていくのか疑問である。
  我々の関わる住宅という商品に思うのは高額であるがゆえに、顧客がもっと営業の人間的な部分に触れたいと考えるのではないか・・・?特に住宅の請負契約はその傾向が強いと言って過言でない。顧客にとって、車や分譲住宅は実物を見てもらえばある程度の判断が可能だ・・・ところが請負契約となると視点が違う。営業の人間力が試される。それこそアナログと表現してもいい。顧客を好きになる、興味を持つ、関心を抱く。顧客とのハート対ハートの人間的触れあいがまだまだ求められているのではないか。地上デジタルの時代が到来しても住宅販売にはアナログ的展開が不可欠に違いない。